ミニ株の長所・短所

株式投資の基本

株式投資はFX等と比較するとより多くの資金が必要、と思っている投資初心者の方は多いのではないでしょうか。投資に興味はあっても、手持ちの軍資金では到底足りないのではないかと二の足を踏んでいる方におすすめなのが、ミニ株です。
ミニ株には、通常の株式投資と比べると長所となる点が色々とあります。その一方で、短所となる点ももちろんあります。そのことも踏まえた上でミニ株にチャレンジするかどうかを考えてみましょう。
ミニ株の長所と短所とは何でしょうか?今回はそのことについて解説します。

ミニ株とは?

ミニ株というのは、株式投資の標準的なサービスではありません。一部の証券会社が提供しているサービスの事です。通常、株式投資の際は100株単位でしか取引できないのですが、ミニ株はその10分の1である10株単位での取引ができるというサービスです。
以前は、以前は銘柄ごとに単元がばらばらで、100株単位のものもあれば、1000株単位のもの、1株単位のもの等様々でした。ですが、2018年10月に現在の100株単位での取引に統一されています。ミニ株もそれに伴って10株単位での取引になっています。
また、これに似た仕組みとして、単元未満株を取引できるサービスもあります。単元というのは株の取引単位の事なので、100株が1単元という事になります。そして、単元未満株というのは100株未満で取引する事ができるものの事をいいます。
それでいうと、ミニ株も単元未満株の一種のように思えますが、一般的には単元未満株というと1株単位での取引が可能なサービスの事を指すため、区別のために、ミニ株という名称になっています。
このミニ株という仕組みは、1995年に導入されました。現在でいえば財務省にあたる当時の大蔵省が、個人投資家が株式投資を始めやすい環境を促進しようと導入したのです。この仕組みによって、今までは株式投資を始めるのに資金面でためらいがあった個人投資家も、気軽にチャレンジできるようになりました。

ミニ株の長所とは?

ミニ株には、通常の株式投資には無い長所があります。その最も大きなものが、投資に必要な資金が少なくて済む、という事でしょう。通常の株式投資とミニ株では、株価には全く違いはありません。通常のものであろうと、ミニ株であろうと、株価は全く同じです。つまり、投資に必要な金額は、本来必要な額の10分の1で済む事になります。
例えば、1株500円の銘柄を買うとします。通常では100株分買わなければなりません。そのため、500円に100をかけた金額…つまり、5万円を用意しなければなりません。しかし、ミニ株の場合は5000円あれば投資が可能という事になります。
この長所は、株価が高い銘柄に投資する際には特に顕著となります。株価が1万5千円の銘柄に投資する場合は、通常であれば150万円必要となるので、中々投資できない投資家も多いでしょう。しかし、ミニ株であれば15万円あれば投資できるので、これなら資金が足りる、という人も多いと思います。
また、ミニ株は少しずつ買い足していく事も可能です。一度に買うのではなく、定期的に積み立てるように分散して買っていく事で、購入時の株価を平均化する事ができるため、高値掴み等のリスクを低くする事が可能となります。
投資を続けていく人の中で、ミニ株だけで投資を終えるという人はあまりいません。ほとんどの人は、その後通常の100株単位での投資を始めています。しかし、ミニ株であっても通常の投資であっても、基本的な投資のやり方は変わりません。主な違いは、必要な資金です。そしてギリギリの資金で投資を始めてしまうと、少し負けただけでそれ以上の投資ができなくなる可能性があるので、まずは投資のやり方を覚えるため、あるいは資金を少しでも増やすためにミニ株を始める、という方法もあると思います。
株の魅力といえば、売買の利益以外にも株主優待というものがあります。株主優待は、企業が株主に対して自社製品やお食事券等を贈るサービスで、株主優待だけで生活している人がテレビで紹介される等、重視している人も多い点です。この株主優待ですが、銘柄によってはミニ株であってももらえる事があるのです。といっても、基本的に株主優待は所有している株数が多ければ多いほど豪華なものを貰えるので、ミニ株の場合はもらえたとしても通常より少ない内容となるでしょう。しかし、必要な資金が少ない分より多くの種類の株主優待を狙う事も可能となります。
通常の株式投資が難しい主婦や学生でも、ミニ株投資なら気軽に始める事ができるでしょう。まずは株式投資の魅力を知るためにも、ミニ株に目を向けてみましょう。

ミニ株の短所は?

ミニ株には色々な長所がありますが、その分いくつかの短所もあります。ミニ株投資をする場合は、短所についてもよく知っておいた方が良いでしょう。
まず、ミニ株は証券会社が独自に行っているサービスなのですが、その証券会社はそう多くありません。どこかの証券会社に口座を開設すれば、ミニ株での取引ができるかといえばそういうわけでもないのです。
また、株式投資の銘柄は色々とありますが、そのすべての銘柄がミニ株で投資できるわけでもありません。取引できる銘柄というのは限られていて、その銘柄についても証券会社によって異なります。つまり、どこかの証券会社でミニ株を取り扱っていて、その中で投資可能な銘柄が、別の証券会社のミニ株でも投資できるとは限らないのです。ただし、ミニ株でも株主優待が貰えるかどうかは証券会社ではなく、その銘柄の企業が決めている事なので、別の証券会社で同じ銘柄のミニ株に投資ができる場合は、どちらで投資しても株主優待が貰えるかどうかは変わりません。
一般的な株式投資との違いとして、通常の株式投資は証券取引所が開いている時間帯であればリアルタイムで売買ができます。株価はその中で変化していくので、1日の中でも株価が特に高くなった時に売りたい、安くなった時に買いたいという注文を出す事ができるのです。しかし、ミニ株の場合はリアルタイムではなく、証券取引所の翌営業日の寄り付き、つまり1日の最初の価格となる始値で取引される事になるので、買いたい場合も売りたい場合も、すぐにできるという訳ではありません。そのせいで、注文を出した時から株価が大きく動き、予定外の価格での売買となる事もあり得るのです。
その事もあって、ミニ株では指値注文もできません。株価がこの価格になったら買いたい、もしくは売りたいという注文はできないので、前日の終値から翌日の始値を予測して、この価格なら大丈夫だろうというタイミングを見計らって注文する事しかできないのです。
ですから、ミニ株ではデイトレードの練習をする事は不可能です。1日1度の取引となるので、どうしても日をまたいだ取引になる事は避けられません。デイトレードの練習をしたいのであれば、また違った形で行いましょう。
最後に、手数料も短所の一つです。株式投資の場合、売買が成立するとその約定金額に応じて手数料を支払う必要があります。この手数料は証券会社によって異なりますが、ミニ株の場合は特殊な取引という事になるので、通常の取引よりも手数料は割高となります。ミニ株は取引する数量が少ない分、利益も少なくなるので、手数料分の利益を得るのは通常よりも難しくなるでしょう。
長所ばかりではなく、こうした短所についても目を向けておき、ミニ株の投資を考えてみるようにしましょう。

まとめ

普通であれば資金が足りないせいで投資できない銘柄でも、10分の1単位での取引が可能なミニ株であれば投資するためのハードルがかなり低くなります。特に、大きな金額での投資が難しい、あるいはこわいという 投資初心者には、有効といえる方法でしょう。
ミニ株投資には、必要な資金が安い等の長所もありますが、その代わりに手数料が高い、扱っている証券会社が少ない等の短所もあります。ミニ株投資を始める前に、こういった短所にも目を向けておきましょう。

執筆者:佐藤真奈美より

 はじめまして、当サイトである『投資塾』で記事の執筆を担当させて頂いております、佐藤真奈美と申します。現在、複数の投資関連のメディアサイトに相場予想や投資関連の解説等の記事を寄稿しておりますが、『投資塾』では、株式投資のニュース、経済指標、金融政策等、「市場参加者が、何を見ているか」に重点を置き、株式投資の初心者にも分かりやすいよう、他では知れない情報の提供に努めさせて頂いております。

執筆者:佐藤真奈美について

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