株式投資と銀行預金の違いとは?

株式投資の基本

資産運用を考えた時、株式投資をするにしても銀行預金を全て投資につぎ込む、という人はそうそういないでしょう。多くの人は、株式投資に使う資金とは別に銀行預金もしていると思います。
そんな中で、ふと疑問に思うことがあります。
「株式投資と銀行預金ってどう違うの?」
「どちらかにまとめた方がいいのかな?」
そんな事を考えながら、資産運用をしている人は少なくないでしょう。
そこで今回は、株式投資と銀行預金の違いについて明確にするために、それぞれの特徴などを解説していきます。

株式投資とは?

そもそも、株式投資というのは株式会社が発行した株式を取引することです。簡単にいうと、その株を発行した企業に投資するということです。株式というのは有価証券なので、財産的な価値があるものとして認められています。
株式を買う際は、資金と引き換えにその株券を手に入れることになります。今ではインターネット証券が主流となり、電子化されたことで実際の株券を目にすることはありませんが、権利は自分のものとなります。
企業がこの株券を発行してから証券取引所に上場することで、一般の投資家が買うことができるようになります。投資家は証券会社を通じて、その株券を取引します。その際は、最初に上場した際の株価は企業が定めたものになりますが、それ以降は取引の状況に応じて株価が上下するようになります。
現物取引といわれる取引であれば、株券は何年保有していても問題はなく、いつでも売ることができます。そして、株価が上昇した際には、その株券を売ることで利益を得ることができます。
また、株には配当や株主優待というものもあります。配当というのは、企業の利益を株主に対して分配するというもので、株券を保有している間は一定の期間ごとに受け取ることができます。また、株主優待は企業の製品、もしくは関連した企業の製品などを株主に対するサービスとして配布するものです。例えば、外食産業の場合は食事券などが多く、雑貨などの企業ではその企業の製品が多いでしょう。ただし、車などの高級な製品を扱う企業の場合は、さすがに製品を配布するのは難しいので、一般的には商品券などが配られます。
こうした配当や株主優待を銀行預金の利息のようなものと考えると、株式投資と銀行預金は似ていると言えるかもしれません。

銀行預金とは?

では一方で、銀行預金にはどのような特徴があるのでしょうか?
銀行は、顧客からお金を預かることが主な業務となっています。最近は、銀行で投資信託を取り扱うようになっていたり、保険の加入ができるようになっていたりするため、銀行業務の幅は広がっているのですが、それでもやはり主軸となっているのは顧客からの預金です。実際に、投資信託や保険については銀行が取次をしているだけであり、直接扱っているわけではありません。あくまでも窓口というだけなのです。
銀行預金にはいくつかの種類があります。一般的なのが普通預金で、基本的にはいつでも口座から預金を引き出すことができ、また新たに預けることもできるという口座です。それ以外には定期預金や積立定期といったものもありますが、こちらの場合は最初に預金の期間を決めて、その間は基本的に預金を引き出すことができないようになっています。例えば、期間を5年にした場合はその間引き出さないことを条件として預けています。
違いとしては、預金には利息が付くのですが、その利率を普通預金よりも定期預金の方が高くなるように設定されています。その代わり、もしも定期預金を途中で解約することになると、それまでの利息は本来の利率よりも少なくなります。ただし、たとえ途中で解約したとしても、預けたお金である元本が減ることだけはありません。
銀行は、顧客から預けられたお金を運用して利益を生み出しています。その利益が、銀行の運営資金となるのです。例えば、いつ引き出されるか分からない資金と、期間を定められて預けられている資金とでは、期間が決まっている資金の方が運用しやすいでしょう。その分利益を得やすいように運用できるので、定期預金の方が利率は高くなっているのです。

それぞれの利点や問題点を知っておこう

株式投資と銀行預金の、それぞれの利点や問題点について比較してみましょう。
銀行預金と比較した際の株式投資の利点は、短期間で大きな利益を得られる可能性があるという点がまず挙げられます。銀行預金の場合は、年間の利率で0.02%などごくわずかしか利息が付かないのですが、株式投資の場合は同じ金額を投資して、1年で2倍にすることも不可能ではありません。また、配当金や株主優待についても、年間の利回りで4%以上の高利回りとなっている銘柄もあるので、積極的に売買をするのではなく保有し続けるだけでも、銀行預金より大きな利益を得られる可能性があるのです。
しかし、株式投資には大きな問題点もあります。それは、元本が保証されないという点です。銀行預金の場合、勝手に預けられたお金が減ることはありません。銀行の場合、主に運用方法として貸し出しを行っているのですが、貸す際には厳密な調査をして貸し倒れとならない相手にだけ貸すようにしていて、万が一貸し倒れになったとしてもそのせいで顧客の預金が減るようなことにはならないので、元本は保証されています。また、もしも銀行そのものが破綻した場合でも、預金保険機構というところが預金を補償してくれるので、一人当たり1000万円までなら確実に戻ってくるのです。
しかし、株式投資の場合は元本が保証されておらず、例えば投資した銘柄の株価が下がってしまうと、それだけ元本が減ることになります。1000円で買った銘柄の株価が900円になれば、それだけで元本が10%減ることになるのです。株価の動きは予想するしかなく、どう動くかを確実にすることはできないので、元本が保証されることはないのです。また、投資した企業が倒産してしまった場合は、株券の価値もなくなるのでその分の資金が0になってしまうこともあります。
また、銀行預金は普通に窓口を利用している分には手数料がかかりません。しかし、株式投資の場合は株券を売買する際に、証券会社へと手数料を支払うことになります。その分のコストもかかるので、たとえ同じ金額で売買したとしてもやはり元本割れを起こすことになるでしょう。
ただ、銀行の場合は安全性が高いとはいえ、金利が固定されているためそれ以上に増えることはありません。たとえ10年で資産を2倍に増やしたいと思っていても、銀行預金だけでそれを成し遂げることは不可能なのです。今ある資産を守りたいだけならば銀行預金でも問題はないのですが、増やしたいと思った場合は銀行預金では難しいといえるでしょう。
また、銀行預金は金額を固定してしまうので、インフレなどお金の価値が下がってしまうケースでは不利になります。100万円を預けている間に、インフレが起こってお金の価値が半分になったとしても、預けた100万円はそのまま100万円でしかないのです。
このように、株式投資と銀行預金は似ている所もありますが、違う所もたくさんあります。

まとめ

株式投資と銀行預金の違いについて、お分かりいただけたでしょうか?
どちらが優れているという訳ではなく、それぞれに利点や問題点が違っているので、目的も違ってくるのです。自分が資産をどう扱っていきたいのか、また今後どうなって欲しいのかを考えて、どちらにするかを選ばなくてはいけません。
ただし、お金が増えるならと安易に株式投資を選んで全て投資してしまうと、何かあった時に困ってしまうので、株式投資と銀行預金にバランスよく資金を配分していく方が良いでしょう。

執筆者:佐藤真奈美より

 はじめまして、当サイトである『投資塾』で記事の執筆を担当させて頂いております、佐藤真奈美と申します。現在、複数の投資関連のメディアサイトに相場予想や投資関連の解説等の記事を寄稿しておりますが、『投資塾』では、株式投資のニュース、経済指標、金融政策等、「市場参加者が、何を見ているか」に重点を置き、株式投資の初心者にも分かりやすいよう、他では知れない情報の提供に努めさせて頂いております。

執筆者:佐藤真奈美について

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