ディフェンシブ株・バリュー株・グロース株・クオリティ株とは?

株式投資の基本

株の投資において、ディフェンシブ株やバリュー株、グロース株、クオリティ株といった分類をされている銘柄があります。その時々の局面で注目されているのですが、この4種類はそれぞれどのような株のことをいうのでしょうか?
それぞれの詳しい分類の意味について、解説していきます。

ディフェンシブ株とは?

株の多くは、日経平均株価や景気に影響を受けやすく、日経平均株価が下がり続けていたり不況になったりした時には、一緒に下がっていくことになります。しかし、中にはこのような全体的な動きに影響を受けにくい銘柄もあり、このような銘柄のことをディフェンシブ株やディフェンシブストックといいます。
ディフェンシブ株に分類されるのは、その多くが内需株といわれるものです。代表的なものとしては、電力やガス、鉄道等の公共インフラ、食料品関係や医薬品関係、通信事業など、景気が悪くても需要が減らない生活に必須となる企業の銘柄です。
ただし、その業種の銘柄であれば全てがディフェンシブ株になるわけではありません。同じ医薬品や食料品関連の企業であっても、東証一部の上場企業であれば需要は減らないのですが、マザーズやJASDAQに上場している新興企業の場合はやはり値動きが大きく、日経平均株価などが下落した場合は売られることが増えて株価も下がりやすくなるのです。
ディフェンシブ株は、その名前の通り守りのために買う株なので、マザーズやJASDAQに上場している銘柄はその役割を果たすことができません。ディフェンシブ株を選ぶのであれば、業種が該当しているうえで時価総額が大きい銘柄を選びましょう。
また、ディフェンシブ株の多くは大企業なので、多くの場合高配当株でもあります。企業として成熟しているので利益も多く、設備投資や研究費に費やしても十分に利益が残るのです。急激な成長が期待できない代わりに、安定した配当を出すことができるため、配当を目的として投資をする場合でもおすすめの株となります。

バリュー株とは

株価が本来の価値よりも割安になっている株のことを、バリュー株といいます。単に株価が安い株ではなく、PERやPBRなどの株価を判断する基準となる指標を見て、現在の株価が安いと判断されたもののことをいいます。そのことから、割安株ともよばれます。
例えば、PERを見た時に平均的な倍率が13倍なのに、その企業が5倍程度でしかないようであればそれは割安と判断することができます。こういった株は、今後適正な倍率迄高くなる、つまりは株価が上がるはずだと判断されるので、バリュー株は狙い目となる株ということになるのです。
ただし、たとえPERだけ見て割安であっても、それ以外の点から見ると割安とはいえない株もあります。例えば、業績が最近悪化しつつあるため株価が下がり続けているケースや、他者よりも配当利回りが低いケースもあるのです。そういった点も踏まえて考えるために、株価収益率を示すPER以外にも株価純資産倍率を示すPBRなど、いくつかの指標を合わせて判断していく必要があります。
また、一見するとバリュー株に見えるものの、いつまで待っていても株価が上がらないという株もあります。これは、そもそも流通量が少ない不人気株である場合や、成長性に乏しいと判断されている株の場合などがあります。こういった株に投資してしまわないように、気を付けて下さい。

グロース株とは

成長株ともいわれるグロース株は、売上や利益が大幅に成長している企業の株のうち、その成長性を評価されて割高とも思えるような株価になっている株のことをいいます。
例えばその企業から核心的ともいえるようなサービスや商品が登場し、市場シェアを一気に拡大したことで増収増益が続いているケースなどがこれにあたり、話題性もあることで投資家からの人気も高いのが特長です。以前はIT株がこれに該当することが多く、数年のうちに株価が数倍、時には数十倍にまで成長することも珍しくありませんでした。
グロース株に投資するということは、その企業の成長がまだまだ続くという期待を持っているということでもあり、資金を投資することでその成長に一役買う、という意味合いもあります。グロース株の場合、PERやPBRなどでみると割高として判断されるものの、そこからさらに株価が上がっていくことも多いので、割高というだけでは買わない理由とはなりにくいのも特長です。
ただし、株価が上がり続けているからといって、それがいつまでも続くとは限りません。また、いつまで続くという保証もないので、もしかしたら買った時点が天井であり、そこからは下がり続けてしまう可能性もあるのです。その場合、割高と思われる水準から適正な水準まで一気に戻ろうとする動きを見せることもあるので、株価は大きく下落する可能性もあります。
グロース株への投資は、早めに手放して利益を確定する方が安全ともいわれているので、あまり長期保有するのはおすすめできません。

クオリティ株とは

クオリティ株、その名前の通りクオリティが高い株の事ですが、この場合のクオリティというのは様々な指標で高い評価を得られている株のことです。主に、企業の収益性を示しているROEとROA、それらの過去の動きからみた収益の安定性、会計上の利益とキャッシュフローとの差額となるアクルーアル、負債と自己資本の比率を示したDEレシオなどから、クオリティ株を判断することになります。
ただし、この基準は特に決まっているわけではなく、5つすべてが高クオリティであるべきか、3つや4つが高クオリティであればいいのかは自分で判断するべき点であり、また他の使用を用いてクオリティを判断するのも間違いではありません。
最近では、特に外国人投資家や機関投資家がこのクオリティ株に注目しています。ETFの中にはスマートベータ型といわれるものがあり、最近注目を集めているのですが、クオリティ株への投資もこのスマートベータの一種です。
投資対象としてクオリティ株を選ぶメリットとしては、投資対象が優良銘柄であるという安心感を得られ、値動きが激しくないのでその分リスクも少なくなるという点があります。特に長期保有を考えているなら、この点は重要になるでしょう。
ただし、クオリティ投資には投資のパフォーマンスがあまり良くはないという問題点もあります。株価の値動きが安定しているということは、株価が大きく上がる可能性が低いということでもあるので、投資で短期間に利益を上げたい時などはあまり投資対象とするべきではないでしょう。
また、クオリティ株の判断をする際にROEをチェックする人が多いのですが、実はROEを投資の指標とした場合、その数値が良好な銘柄というのは買われ過ぎていることも多く割高となりやすいため、ROEの判断はあまり有効とはいえないでしょう。ROEには、長期的に見た場合平均回帰するという現象が生じるともいわれていて、現在ROEが高い場合は将来的に水準を下回るようになり、ROEが低い場合は将来的に水準を終える成長をするともいわれています。そのため、クオリティ株に投資する場合はいつか下落するだろうと覚悟しながら、投資するべきです。
これらの4種類の株には、それぞれこのような特徴があります。投資する際は、その違いと現在の市況を合わせて、どれに投資するべきか判断して下さい。

まとめ

株には色々な種類があり、その中の分類としてディフェンシブ株やバリュー株、グロース株、クオリティ株の4つがあります。この中でも、最近はバリュー株投資に多くの注目が集まっていますが、投資家によってはほかの3種類に注目して投資していることも少なくありません。
それぞれにこのような特徴があるということを知っておき、銘柄選びの参考にして下さい。

執筆者:佐藤真奈美より

 はじめまして、当サイトである『投資塾』で記事の執筆を担当させて頂いております、佐藤真奈美と申します。現在、複数の投資関連のメディアサイトに相場予想や投資関連の解説等の記事を寄稿しておりますが、『投資塾』では、株式投資のニュース、経済指標、金融政策等、「市場参加者が、何を見ているか」に重点を置き、株式投資の初心者にも分かりやすいよう、他では知れない情報の提供に努めさせて頂いております。

執筆者:佐藤真奈美について

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