初心者の銘柄選定の注意点

株式投資の基本

株式投資を始めようとする初心者がまず悩むことといえば、どの株に投資したらいいのかということです。証券会社からの情報で、おすすめの銘柄などの情報も得ることはできます。しかし、その通りに買っていても、なかなか勝つことはできません。
初心者が自分で銘柄選定をする際は、どのような事に注意したらいいのでしょうか?

銘柄選定の基本

初心者の銘柄選定の基本となるのは、得意な分野や馴染み深い分野の銘柄を選ぶということです。たとえ有名な企業でも、あまり詳しくない分野、馴染みがない分野であれば買わない方が良いのです。それは、なぜでしょうか?
例えば、仕事が通信関係の営業であれば、通信関係の情報は耳にすることが多いでしょう。携帯電話も、今は3大キャリア以外にも格安SIMが利用者数をのばしていますが、その中でどこの会社が特に人気なのか、また3大キャリアの利用者はどう推移しているかなど、ニュースではそれほど流れていない内容も聞いたことがあると思います。
また、主婦の方であればスーパーなどが馴染み深いと思います。スーパーが何軒かあるうち、このスーパーでは最近商品が高くなって活気が減っている、こっちは勢いがあるといった情報は、自分の体験を基に知ることができるでしょう。
外食が多い人は、外食産業も馴染み深い分野といえるでしょう。最近、どこのチェーン店が増えている、あるいはこのチェーンが減っているといった情報を、外食の際にどこのお店に行くかを決める時に知ることができます。居酒屋の情報も、この居酒屋が最近混んでいる、こっちは空いていることがおおい、といったことが体感で分かると思います。
自分が得意な分野や、馴染み深い分野というのは、それだけ情報を得る機会が多いのです。さらに、ニュースになる前に情報を知ることができれば、他の投資家から一歩先んじて対策ができるため、値上がりする前に買うことができたり、値下がりする前に売ってしまうことができたりするのです。
反対に、よく知らない分野の銘柄を買ってしまうと、たとえ情報を得られたとしてもその重要性が分かりにくいかもしれません。あるいは、どんな影響があるのかピンとこない、ということもあるでしょう。間違った情報を鵜呑みにしてしまうこともあり得ます。
株式投資では、他の人よりもいちはやく情報を得ることができれば、それだけ有利になります。そのことを念頭に置いて、銘柄を選ぶようにしましょう。

銘柄の内容

自分が得意な分野や、馴染み深い分野の銘柄を選んだとしても、それで終わりではありません。その分野の中から、投資する銘柄を個別に選ぶ必要があります。
銘柄を選ぶ際は、まず業績をチェックします。その中で、業績予想が何度も下方修正しているような銘柄は避けたほうがいいでしょう。上場企業は、今期の業績などを会社で予想して、発表しています。しかし、その途中で予想業績を達成するのが不可能だと判断した場合は、下方修正して再度発表するのです。
この会社予想には癖があり、ほとんどの会社は保守的な予想をして控えめな業績を発表します。しかし、中には常に強気な予想を発表して、その後毎回のように下方修正をしている会社もあります。こういった銘柄は、業績予想があてにならないので避けておいた方が良いでしょう。
また、同じ分野でも業績の傾向が異なる場合があります。小売業であっても、季節ごとに売り上げが変化する銘柄もあれば、通年同じような売り上げの銘柄もあります。その中では、業績の傾向がつかみやすい銘柄を選ぶようにしましょう。
業績の傾向がつかみやすい銘柄が多いのは、小売や飲食、セメント、工作機械、造船などの分野です。この中で、特に季節ごとに業績の傾向が分かりやすい銘柄などを選びましょう。
また、景気に大きく影響を受ける、景気敏感株といわれる銘柄も狙い目です。景気が良い時は業績も上がりやすく、景気が悪くなると業績も悪化しやすいので、売買のタイミングも分かりやすいでしょう。
大きな企業になると、決算発表や有価証券報告書にセグメント情報というものが含まれるようになります。これは、その企業で複数の事業を展開している場合に、業績の事業別の内訳を記しているものです。このセグメントが多ければ、多くの事業を展開していることになります。
多角経営は、別に悪いことではありません。しかし、セグメントが多いけれど、セグメントごとの売上や営業利益を見た場合に突出した分野がなく、どれも同じくらいという銘柄については、投資を避けた方が無難でしょう。セグメントが多くても、その中心となる事業があれば問題はないのですが、どれが中心になっている事業なのかはっきりと分からない場合、業績の安定性が不安になってしまうので、初心者のうちは投資を避けるようにしましょう。

成長性のある企業を見つける

株式投資で、最も期待したいのが企業の成長性です。成長性のある企業を見つけることができれば、株価が1年で数倍になった、ということもあり得ます。株で大きく儲けたという人の中には、成長性のある株を見つけることができた人も多いのです。
成長性のある企業を見つけるには、毎年順調に業績を伸ばしている銘柄を見つける、あるいは新技術の開発にとりかかっていて注目を集めているなど、様々な観点から探さなくてはいけません。しかし、将来的にどうなるのかを見通すことはできないので、あくまでも成長する可能性が高い銘柄として見つけるしかないのです。
成長性に期待する場合は、売上高が1兆円規模となっている企業は除いて考えた方が良いでしょう。売上が1兆円規模になると、ある程度成長しきっていると考えられます。また、それ以上の成長は困難となるでしょう。それよりも、売上が100億円規模の企業に注目した方が成長性に期待することができるでしょう。
企業の成長性を見るには、過去のデータから成長性を見極める方法と、将来的に注目を集めそうな特徴がある銘柄を探す方法があります。過去のデータから成長性を見極める方法の場合、予測がしやすいのですが、大きな利益となるまでに時間がかかることもあるでしょう。例えば、増収増益を15年間続けた会社が、売上高にしておよそ15年前の25倍となり、株価も20倍以上になったという事例もあります。15年間で20倍となると十分な利益といえますが、やはりその間はこれ以降も伸びるのか不安になることも多く、また、時間がかかりすぎることを嫌がる人もいるでしょう。
将来的に注目を集めそうな銘柄を探した場合、確かに注目を集めてから株価が上がるまではあっという間かもしれません。しかし、たとえ画期的な技術を開発していても、それが正式に開発されるかどうかは確かではなく、どの位時間がかかるかも不明です。不確かな成長に期待した投資となってしまうので、投資初心者のうちは確実性が高い、増収増益を何年も繰り返しているような銘柄を選んだ方が良いでしょう。
初心者が銘柄を選ぶ際は、このような点に注意しましょう。

まとめ

投資の初心者は、銘柄選定の際に色々と悩んでしまうのが当たり前です。しかし、闇雲に銘柄を選んでも勝てるわけではないので、自分なりの基準を持って銘柄選定をしていきましょう。
おすすめなのは、自分の得意な分野や馴染み深い分野の銘柄を選ぶことです。その際は、業績や成長性などにも注目して選びましょう。成長性に期待する場合は、大企業を避けて選定してください。

執筆者:佐藤真奈美より

 はじめまして、当サイトである『投資塾』で記事の執筆を担当させて頂いております、佐藤真奈美と申します。現在、複数の投資関連のメディアサイトに相場予想や投資関連の解説等の記事を寄稿しておりますが、『投資塾』では、株式投資のニュース、経済指標、金融政策等、「市場参加者が、何を見ているか」に重点を置き、株式投資の初心者にも分かりやすいよう、他では知れない情報の提供に努めさせて頂いております。

執筆者:佐藤真奈美について

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