本日の相場見通し(2020年2月14日)

2020年2月14日の相場解説

2月13日の日経平均株価は、取引直前に新型肺炎の発生源である湖北省での感染者数が急増したと報じられたことを受け、投資家のリスク回避姿勢が強まり、売り優勢に。

そのため、日経平均株価は下落した。

また、新型肺炎の流行が長引く恐れがあるとの見方から、企業業績の回復が遅れるとの懸念も広がったことも下押し材料に。

前場中に一時前日比プラス圏を回復する場面もあったが、再び下落し、後場は終始軟調に。

上海総合指数やNYダウ先物の下落も、投資家心理を冷え込ませた。

最終的に日経平均株価は前営業日比33円48銭安の23,827円73銭で取引を終えた。

小売り、非鉄金属、化学が強く、情報・通信、その他製品、輸送用機器が弱かった。

 

NYダウは、新型肺炎への感染拡大が懸念され、軟調に。

サプライチェーンが混乱するのではとの見方から、一時前日比200ドル超下落する場面もあった。

最終的にNYダウは前日比128.11ドル安の29,423.31ドルで取引を終えた。

 

一方、ドル円は、中国・湖北省での新型肺炎の感染者が急増との報道を受け、1ドル109円80銭台で推移。

売りが一服すると1ドル109円90銭台まで買い戻され、1ドル110円をにらんで推移する展開に。

しかし、後場の日経平均株価がマイナス圏で軟調に推移したことや、上海総合指数もマイナス圏で推移したことからクロス円が失速し、その影響がドル円にも波及すると再び1ドル109円80銭台まで下落。

欧州勢が参加する時間になると、さらに円買いが進み、1ドル109円70銭台まで円高が進んだ。

ロンドン時間に入ると、欧州株が下落したことから、ドル円は1ドル109円60銭台まで水準を下げる展開に。

米10年債利回りの低下もドル円の下押し材料となった。

ニューヨーク時間に入ると、米1月消費者物価指数が事前予想の前年比+2.4%を上回る同+2.5%となったことや、先週分の米新規失業保険申請件数が事前予想の21.0万件をしたまわる20.5万件となったことが好感され、ドル買いが再燃。

ドル円は1ドル109円85銭まで持ち直す場面もあった。

その後は1ドル109円70銭台まで下落する場面もあったが、NYダウが下げ渋ったことから下値の堅い展開となった。

最終的にドル円は、1ドル109円77銭~109円87銭で推移した。

 

再び強まった新型肺炎の感染拡大への懸念から、本日の日経平均株価は上値の重い展開になりそうだ。

決算発表も行われているが、新型肺炎が業績にもたらす影響を考慮した弱い来期見通しで、下落する銘柄もあろう。

また、本日は週末ということもあり、ポジション調整のための売り注文も出そうだ。

ただ、為替は下値の堅い動きを見せていることから、このことが株式相場を下支えする材料になるだろう。

 

本日のトレンドニュース

上がり過ぎた日経平均、反動安警戒でプットコールレシオ14年ぶり高値【Bloomberg】

2万4000円回復を目前に足踏みしている日経平均株価に対し、オプション市場ではプット(売る権利)買いが膨らみ投資家の弱気な心理を示している。

日経平均のプットコールレシオ(PCR)は12日に2.076と、2006年2月以来の高水準になった。PCRはプットの総建玉をコール(買う権利)の総建玉で割ったもので、上昇は弱気な投資家が増えていることを示す。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の折見世記シニア投資ストラテジストは、PCRの上昇について「新型肺炎が経済や企業業績に与える影響は短期に過ぎないが、落ち込みの程度が分からないことから一部の投資家がヘッジや弱気のポジションをとっているのかもしれない」との見方だ。

日経平均は1月の終わりから2月初めに2万3000円を割り込んだ後、6日に2万4000円に急接近した。

オプション市場では12日時点で3月限の2万2000円や2万1500円のプットの建玉が1万2000枚超と多く、「1カ月以内の2万3000円割れを見込む向きが価格の安い2万2000円などのプットを『掛け捨て保険』として買っている」と、みずほ証券エクイティ調査部の三浦豊シニアテクニカルアナリストは指摘した。

足元の日経平均の上げがTOPIXより大きいことも、下落に備えた動きの一因。

東証1部全体の値動きを示すTOPIXと比べ、日経平均の先物には米国株に連動した海外勢の買いが入りやすく、日経平均をTOPIXで割ったNT倍率は12日に13.88倍と、2000年以降で最高となった。

「ファンダメンタルズが悪いため投資家は日経平均が上がり過ぎだと考えている」と、みずほ証の三浦氏はみる。

三菱モルガンの折見氏は、新型肺炎による経済や業績の落ち込みが見えてくると「ヘッジが外され、弱気ポジションは最終的に巻き戻される。逆にそれが株価上昇のトリガーになる」と話した。

上がり過ぎた日経平均、反動安警戒でプットコールレシオ14年ぶり高値
2万4000円回復を目前に足踏みしている日経平均株価に対し、オプション市場ではプット(売る権利)買いが膨らみ投資家の弱気な心理を示している。

 

ライオンハンドソープ販売1.8倍増新型ウイルス感染拡大で【NHK】

新型のコロナウイルスの感染拡大の影響について日用品大手のライオンは、日本国内でのハンドソープの小売店での販売が、今月2日までの1週間では去年の同じ時期に比べておよそ1.8倍に増えたことを明らかにしました。

これは決算発表の記者会見でライオンの掬川正純社長が明らかにしました。

それによりますと、新型のコロナウイルスの感染拡大の影響について、日本国内でのハンドソープの小売店での販売が今月2日までの1週間では去年の同じ時期に比べておよそ1.8倍に増えたということです。

会社では新型のコロナウイルスの感染が拡大する前からハンドソープのフル生産を続けていて、製品の供給に影響はないとしています。

掬川社長は記者会見で「新型のコロナウイルスの感染拡大が事業に与える影響はプラスとマイナスがあると考えている。

原材料の調達がフル生産に追いついてくるか、確認しているところだ」と述べました。

ライオン ハンドソープ販売1.8倍増 新型ウイルス感染拡大で | NHKニュース
新型のコロナウイルスの感染拡大の影響について日用品大手のライオンは、日本国内でのハンドソープの小売店での販売が、今月2日…

 

【今朝の5本】仕事始めに読んでおきたいニュース【Bloomberg】

【今朝の5本】仕事始めに読んでおきたいニュース
「第1段階」の貿易合意で一応の落ち着きを見せた米中に、異なる摩擦の兆しが出てきました。FOXやCNBCは匿名当局者の情報として、ホワイトハウスがウイルスに関する中国のデータを信用していないと報道。少なくとも表向きでは中国の対応を称賛したトランプ大統領も、世論次第で態度が急変することがあるかもしれません。以下は一日を始め...

 

本日のトレンド銘柄

住友ゴム工業【5110】

住友ゴム工業の2019年12月期は売上収益は微減、営業減益。

原材料費が原油安や天然ゴム価格の下落により抑制された一方で、円高とタイヤ事業における北米、南アフリカ工場での生産性の改善遅れ、産業品他事業におけるスイス工場での販売計画の遅れによる事業計画の見直しに伴う減損損失の計上が減益要因となった。

その一方で、経費や固定費の削減効果が出たことや、4Q単独の数量・構成比の悪化幅が少ないことはポジティブ。

来期については、前期比1.9%増収、63.3%の営業増益を会社は計画している。

為替前提は1ドル110円、1ユーロ120円。

タイヤ販売本数は海外市販用が前期比6%増、全体が同3%増の予定。

国内外の新車用は上期が前年同期比減を見込んでいるが、下期に改善の見込み。

今期の減損損失が剥落するため、来期については概ね良好な会社計画であると言えるが、新型肺炎の影響等も考慮し、様子見が必要。

印象としてはニュートラル。

 

執筆者:佐藤真奈美より

 はじめまして、当サイトである『投資塾』で記事の執筆を担当させて頂いております、佐藤真奈美と申します。現在、複数の投資関連のメディアサイトに相場予想や投資関連の解説等の記事を寄稿しておりますが、『投資塾』では、株式投資のニュース、経済指標、金融政策等、「市場参加者が、何を見ているか」に重点を置き、株式投資の初心者にも分かりやすいよう、他では知れない情報の提供に努めさせて頂いております。

執筆者:佐藤真奈美について

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