本日の相場見通し(2020年3月16日)

2020年3月16日の相場解説

3月13日の日経平均株価は、前日のNYダウや欧州株が大幅下落したことを受け、全面安に。

一時、前日比1,800円超下落し、日経平均株価は16,690円と、17,000円を割り込む水準まで下落した。

午後に入り、NYダウ先物が上昇すると、日経平均株価は18,000円台を回復する場面もあったが、値動きは荒く、最終的に17,431円05銭で取引を終えた。

全33業種が全て下落したが、中でも鉱業、不動産、空運の下落が大きかった。

一方、NYダウは、トランプ米政権による景気対策への期待感から、急反発した。

景気対策に関し、米議会の与野党との合意が近いとムニューシン米財務長官が明らかにしたことや、午後にトランプ米大統領が国家非常事態宣言を行い、最大500億ドルの資金活用などを表明したことが好感され、NYダウは前日比1,985.00ドル高の23,185.62ドルで取引を終えた。

 

東京時間のドル円は、序盤は1ドル104円70銭台で推移した。

東京株式市場の開始直前に1ドル104円50銭台まで下落する場面もあったが、この日は実質的な五十日(ごとおび)ということもあり、実需筋によるドル買いが入ったことから、1ドル105円20銭まで上昇した。

しかし、日経平均株価が下落したため、再びドル円は1ドル104円70銭台に。

また、財務省、金融庁、日銀が三者会合を開催するとの報道が伝わると、1ドル105円20銭台に再び浮上した。

その後はドル買い優勢となったため、ドル円は底堅い展開に。

一時1ドル106円01銭まで浮上する場面もあったが、日経平均株価が引けにかけて失速したことから、再び1ドル105円50銭台に弱含んだ。

欧州勢が参入する時間になると、米10年債利回りが上昇したことから、ドル円は1ドル105円95銭前後まで浮上。

ロンドン時間に入ると1ドル106円20銭近辺まで強含んだが、米10年債利回りが上げ渋ったことから、1ドル105円80銭台まで水準を下げた。

しかし、欧州株高になると、ドル円は1ドル106円台に再び浮上し、一時1ドル106円56銭まで値を上げた。

さらに、NYダウ先物が上げ幅を拡大し、サーキットブレーカーが発動すると、ドル円は1ドル106円70銭台に浮上。

さらに、日米欧の株価指数が上昇し、米10年債利回りが上昇したことから、ドル円は1ドル107円40銭台まで円安が進んだ。

ニューヨーク時間が始まると、NYダウが売りに押されて500ドル高程度まで上げ幅を縮小したことから、ドル円は再び1ドル106円70銭台まで水準を下げる展開に。

しかし、FRBが国債買い入れの対象を30年債まで広げると、これを好感し、NYダウが1,000ドル高まで上昇。

ドル円も1ドル107円台を回復した。

さらに、ドル資金がひっ迫したことで、ドル買いが続いたことから、ドル円は1ドル108円台に。

終盤、トランプ米大統領が国家非常事態宣言を発動し、さらにはNYダウが1,500ドル超高まで急騰したため、ドル円は1ドル108円50銭台まで浮上した。

最終的にドル円は、1ドル107円98銭~108円08銭で取引を終えた。

 

本日の日経平均株価は、前週末のNYダウが大きく反発したことから、同様に反発する場面があると考えられる。

ただ、東京市場のオープン前にFRBが政策金利を1%引き下げると発表しており、ドル円にとってはマイナス材料。

利下げ、米国の実質的量的緩和は株式市場に好感されるだろうが、一方で、円高に働くことが下押し材料となり、日経平均株価は上昇しても反落する可能性がある。

 

本日のトレンドニュース

感染拡大 新規上場取りやめるベンチャー企業相次ぐ 【NHK】

新型コロナウイルスの感染拡大を懸念して株式市場が大荒れとなっていることから、東京証券取引所への株式の上場を取りやめるベンチャー企業が続いています。

東証によりますと、今月に入って、株式の新規上場が決まっていたベンチャー企業2社が上場の取りやめを申し出ました。

ソフトウエア開発の「ウイングアーク1st」は、今月26日に東証1部か2部への株式上場が決まっていましたが、中止しました。

会社は「新型コロナウイルスの世界的な感染拡大などを受けた最近の株式市場の動向などを総合的に勘案した」と説明しています。

医薬品の研究や製造、販売を手がける「ペルセウスプロテオミクス」は、今月24日に予定していた新興企業向けの市場、マザーズへの上場を延期しました。

延期の理由に、新型コロナウイルスが株式市場に影響を及ぼしていることを挙げています。

企業は上場を通じて株式を売り出し、資金を調達しますが、相場が下落しているときに売り出しても必要な資金が集まらないおそれがあり、ベンチャー企業の株式上場にも新型コロナウイルスの感染拡大が影響しています。

感染拡大 新規上場取りやめるベンチャー企業相次ぐ | NHKニュース
新型コロナウイルスの感染拡大を懸念して株式市場が大荒れとなっていることから、東京証券取引所への株式の上場を取りやめるベン…

 

 

米財務長官「ことし後半には経済活動は好転」 【NHK】

新型コロナウイルスの感染拡大で経済への影響が広がる中、アメリカのムニューシン財務長官は、影響の大きい航空産業などへの支援策を強化する考えを示したうえで、「ことしの後半には経済活動は好転する」と述べ、景気後退は起きないとの認識を示しました。

新型コロナウイルスの感染拡大を受けてアメリカでは先週、株価が歴史的な下落を記録したほか、航空需要の減少を受けアメリカの大手航空会社が国際便の大幅な削減を発表するなど経済への影響が広がっています。

アメリカのムニューシン財務長官は15日、ABCテレビのインタビューに対し「大統領はあらゆる対策をとる考えで、われわれは超党派で議会と協力する」と述べ、航空会社やホテル、クルーズ船などの企業に対する支援強化を目指し、野党・民主党と協議を続ける考えを示しました。

また「アメリカは景気後退に向かっているのか」との質問に対し、ムニューシン長官は「そうは思わない」と否定したうえで「われわれがこのウイルスに立ち向かうことで、ことしの後半には経済活動は好転する」と強調しました。

トランプ大統領は今月13日に国家非常事態を宣言し、最大で5兆4000億円に上る連邦政府の予算を感染拡大の防止に活用する方針を打ち出すなど対策を強化しています。

しかし、世界的に感染の終息が見通せないなか、社会や経済の動揺が続いています。

米財務長官「ことし後半には経済活動は好転」 | NHKニュース
新型コロナウイルスの感染拡大で経済への影響が広がる中、アメリカのムニューシン財務長官は、影響の大きい航空産業などへの支援…

 

【今朝の5本】仕事始めに読んでおきたいニュース【Bloomberg】

【今朝の5本】仕事始めに読んでおきたいニュース
週明け早朝のアジア市場にサプライズ。米金融当局が今週水曜日の定例会合を待たずに、緊急利下げに踏み切りました。利下げは今月3日以来。新型コロナウイルス感染拡大に伴う景気の落ち込みを阻止しようと、財政・金融両面の対策が本格化してきました。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

 

本日のトレンド銘柄ニュース

コーセー【4922】

新型肺炎の感染拡大の影響により、化粧品ブランドを展開する各社は、インバウンドや内需需要が落ちている。

しかし、中でも同社は、3Q時点での実績を見ると、インバウンド需要が前年同期比39.4%と同業他社と比べて大きい。

2020年3月期については、海外事業が12月決算となっていることから、新型肺炎の影響が含まれないため、下振れ幅は小さい。

しかし、その影響は2021年3月期以降に出ると考えられる。

それに加えて内需の減速も不安材料となる。

2021年3月期については、高価格帯の新製品へのテコ入れが予想され、低価格化への対応は少ない模様。

そのため、2021年3月期は増収率が低くなると考えられる。

印象としてはネガティブ。

 

執筆者:佐藤真奈美より

 はじめまして、当サイトである『投資塾』で記事の執筆を担当させて頂いております、佐藤真奈美と申します。現在、複数の投資関連のメディアサイトに相場予想や投資関連の解説等の記事を寄稿しておりますが、『投資塾』では、株式投資のニュース、経済指標、金融政策等、「市場参加者が、何を見ているか」に重点を置き、株式投資の初心者にも分かりやすいよう、他では知れない情報の提供に努めさせて頂いております。

執筆者:佐藤真奈美について

おススメの証券会社

本日の相場
投資塾~今から始める株のお話~
タイトルとURLをコピーしました