2020年4月14日の相場解説
4月13日の日経平均株価は、前週末の欧米の株式市場が休場だったことから、買い意欲が高まらない状態が続き、軟化した。
後場に入っても株価は軟調に推移した上、原油安も懸念材料となったことから、一段安となった。
最終的に日経平均株価は、前日比455円10銭安の19,043円40銭で取引を終えた。
NYダウは、原油価格の下落やコロナウイルスの感染拡大による需要減退への懸念が払しょくできず、下落。
最終的にNYダウは、前日比328.60ドル安の23,390.77ドルで取引を終えた。
東京時間のドル円は、序盤、1ドル108円30銭台で推移した。
東京株式市場がスタートし、日経平均株価が220円前後下落し、NYダウ先物が300ドル前後下落したことから、ドル円は1ドル108円01銭まで下落。
しかし、買い戻しが入ったことから、1ドル108円10銭前後に切り返した。
後場に入ると日経平均株価が一時340円超下落し、NYダウ先物も340ドル超下落したため、ドル円は1ドル107円台に。
一時1ドル107円79銭まで弱含んだ。
欧州勢が参入する時間になると、ドルは買い戻し優勢となり、ドル円は再び1ドル108円台に。
ロンドン時間に入ると1ドル108円10銭付近まで回復したが、欧州の主要市場がこの日はイースター・マンデーに伴う休場であったことから、動意の薄い展開が続いた。
米10年債利回りが急低下したものの、売り一巡後は買い戻しが優勢となった。
そのため、ドル円は1ドル107円90銭台まで軟化する場面もあったが、1ドル108円台まで浮上した。
ニューヨーク時間はNYダウが反落したことから、ドル円は1ドル107円90銭前後で推移した。
NYダウが一時600ドル超下落したことにより、ドル円は下げ幅を拡大し、1ドル107円50銭まで下落した。
終盤、NYダウが下げ幅を縮小すると、ドル円は1ドル107円74銭近辺まで浮上。
最終的にドル円は、1ドル107円75銭~107円85銭で推移した。
本日の日経平均株価は、前日のNYダウが下落したことを受け、上値の重い展開が予想される。
一方で、下落した株を買い拾う動きもあると考えられ、もみ合いになりやすいだろう。
本日のニュース
清水建設 社員3人感染 1人は死亡 7都府県の工事中断の方針【NHK】
清水建設は、都内の工事現場で働いていた3人が新型コロナウイルスに感染し、このうち1人が死亡したことを明らかにしました。
会社では緊急事態宣言の出ている7都府県で進める工事については原則として中断する方針です。
清水建設によりますと、都内の工事現場で働いていた50代の男性と40代の男女、合わせて3人の社員が発熱を訴えたため、検査を受けた結果、感染が確認されました。
このうち50代の男性は今月3日から発熱などの症状を訴え、9日に検査を受けたあとも体調不良が続いたことから、自宅で療養していましたが、容体が急変しその後亡くなったということです。
この事態を踏まえて、会社では緊急事態宣言の出ている東京など7都府県で進めるすべての工事について今後、発注者と協議したうえで、宣言が出ている間、中断することにしました。
対象となる工事はビルの建設などおよそ500か所で、現場で働く社員2000人については在宅勤務とする方針です。
建設会社では、西松建設や東急建設も緊急事態宣言の出ている7都府県の工事を原則、中断することにしているほか、JR東海はリニア中央新幹線の工事のうち東京都と神奈川県の一部で工事を中断しているということです。

トヨタ、少なくとも6月までブラジル工場操業停止 新型コロナで【ロイター】
トヨタ自動車(7203.T)は13日、ブラジルの自動車生産工場の操業を少なくとも6月22日まで停止すると発表した。
米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)(GM.N)も6月までの生産停止を発表している。
ブラジルではほとんどの自動車メーカーが現在、新型コロナウイルス危機を受け自動車生産を停止している。
欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)(FCHA.MI)やフォルクスワーゲンなどは再開時期についてまだ発表していない。
【今朝の5本】仕事始めに読んでおきたいニュース【Bloomberg】

本日の銘柄ニュース
コスモス薬品【3349】
コスモス薬品の2020年5月期3Q(2019年6月~2020年2月)は、前年同期比8%増の194.3億円と営業増益になり、会社計画比で約16億円強上回った。
既存店増収率は同3.3%増、粗利益率は横ばいとなっている。
3Qは新型肺炎の感染拡大により、除菌関連製品をはじめ、生活必需品の需要増が重なったことから、既存店増収率は同4.5%増と伸長し、粗利益率も0.4%改善。
そのため、3Q単独だけでみると、前年同期比10%増収、同31%営業増益となっている。
また、同社の3月販売実績(月末締め)は、既存店ベースで前年同月比6.8%増、全店ベースで同13.6%増となった。前年同月より土曜日が1日少なく、曜日効果はネガティブだったものの、好調が続き、売上高が大幅に伸長している。
なお、同社の下期会社計画の既存店増収率は、同1.0%増だが、2019年12月~2020年3月までの同社の既存店増収率は同5.2%と大幅伸長。
印象としてはポジティブ。