本日の相場見通し(2020年7月17日)
7月16日の日経平均株価は、前日の値上がりを受けた利益確定売りが優勢となり、下落。
新型肺炎の日本国内の感染者数拡大も、日経平均株価の下押し要因となった。
最終的に日経平均株価は、前日比175円14銭安の22,770円36銭で取引を終えた。
NYダウは、この日発表された新規失業保険申請件数が市場予想の125万件を上回る130件だったことや、米南部・西部を中心に新型肺炎の感染再拡大が懸念され、雇用回復が遅れるとの見方から、下落。
さらに、米中対立激化に対する懸念が強まっていることも、相場の下押し材料となった。
最終的にNYダウは、前日比135.39ドル安の26,734.71ドルで取引を終えた。
東京時間のドル円は、日経平均株価が下落しマイナス圏で推移したことから、1ドル106円83銭に弱含む展開に。
ただ、仲値近辺で実需筋によるドル買いが入ったことから、1ドル107円近辺まで浮上した。
また、東京や大阪の新型肺炎感染者数が増加したことやアジア株安から、リスク回避のドル買いが入ったため、ドル円は1ドル107円を回復する場面もあった。
しかし、再び1ドル106円80銭台に押し戻されると、もみ合いが続く展開となった。
欧州勢が参入すると、ドル円はドル買い優勢となり、1ドル107円前後まで浮上。
ロンドン時間に入ってもリスク回避のドル買いが続き、ドル円は1ドル107円20銭台に浮上した。
ニューヨーク時間に入ると、この日発表の米6月小売売上高が事前予想の前月比+5.0%を上回る同+7.5%となり、5月も従前の同+17.7%から同+18.2%に上方修正されたことや、7月の米フィラデルフィア連銀製造業景況指数が事前予想の20.0を上回る24.1となったことが好感され、NYダウがプラス圏を回復。
ドル円はドル買い優勢となり、1ドル107円20銭台になったものの、ドル買いの勢いは続かず、1ドル107円10銭台に下落した。
しかし、午後に入ると、ドル買いが再燃し、ドル円は1ドル107円35銭に浮上。
一時1ドル107円40銭まで強含む場面もあった。
最終的にドル円は、1ドル107円22銭~107円32銭で取引を終えた。
本日の日経平均株価は、NYダウが軟調だったことから、弱含むとみられる。
また、都内での感染者数が増加していることも、相場の下押し材料となるだろう。
本日のニュース
次世代交通サービス「MaaS」で提携 JR東日本と東京海上日動【NHK】
JR東日本と損害保険大手の東京海上日動が、MaaSと呼ばれる次世代の交通サービスの分野で提携しました。
複数の交通手段の利用に対応した新たな保険の開発を、共同で進めるとしています。
これは、両社が16日、記者会見を開いて発表しました。
MaaSは、複数の交通機関を組み合わせてスムーズに移動する次世代の交通サービスで、JR東日本は電子マネーの「Suica」やアプリを活用して、電車やタクシー、シェア自転車などの利用料をまとめて支払うことができるサービスを手がけています。
東京海上日動と提携することで、こうしたサービスに対応した新たな保険商品の開発を共同で進めていくとしています。
まず、利用者が自動車の事故の際に手配するいわゆる「代車」に代わって、JRのアプリを通じて、電車やバス、自転車など状況に適した移動手段を選択できるようにする実験を、この冬にスタートさせるということです。
JR東日本の根本英紀常務は記者会見で「両社の知見を持ち寄って新しいサービスを作っていきたい」と述ました。
MaaSの分野をめぐっては、小田急電鉄と三井住友海上も提携し、新たな保険の開発を進めるなど連携の動きが活発になっています。
米、物価高進しない限り利上げ理由見当たらず=シカゴ連銀総裁【ロイター】
米シカゴ地区連銀のエバンズ総裁は16日、物価上昇率が連邦準備理事会(FRB)の目標である2%を超えない限り、利上げを開始する理由は見当たらないという考えを示した。
失業率は来年末までに6.5%へ改善すると予想されるものの、完全雇用の水準には到達しない見込みで、大規模な金融緩和の継続が必要とした。
【今朝の5本】仕事始めに読んでおきたいニュース【Bloomberg】

本日の銘柄ニュース
アドバンテスト【6857】
データセンサー用サーバなど、温度や電圧変動等の影響を敏感に受ける半導体デバイスは」、ウエハやパッケージレベルだけでなく、システムレベルでのテストニーズが最近では増加している。
このようなテストニーズはモバイル機器、車載システム等でも増加しており、様々な条件下で量産規模のテストソリューションを提供できる同社にとっては追い風となる可能性がある。
そのため、同社はこの領域で今後需要が増え、業績をけん引する新たな分野になる可能性がある。
印象としてはポジティブ。