2020年8月26日の相場解説
8月25日の日経平均株価は、前日の米株価が上昇したことを受け、買い優勢に。
また、米中両国の閣僚が電話協議し、米通商代表部がさらなる進展を目指す方向で一致したと発表すると、日経平均株価は一時400円超上昇した。
ただ、23,400円が節目として意識されると上値が重くなり、売られる展開に。
そのため、日経平均株価は、前日比311円26銭高の23,296円77銭で取引を終えた。
NYダウは、利益確定売り優勢に。
そのため、NYダウは前日比60.02ドル安の28,248.44ドルで取引を終えた。
また、ナスダックは86.75ポイント高の11,466.47で取引を終えた。
東京時間のドル円は、東京市場がスタートすると、日経平均株価が上昇したことで1ドル106円05銭まで水準を上げたものの、対欧州通貨や対オセアニア通貨でドル売りが広がったため、1ドル105円93銭まで押し戻された。
そのまま膠着状態が続いたが、1ドル105円80銭台まで下落すると買い戻しが入り、1ドル106円台を回復。
欧州勢が参入すると、NYダウ先物が200ドル超まで上げ幅を拡大したことでドル買い優勢となり、ドル円は1ドル106円19銭まで浮上。
ロンドン時間に入ると1ドル106円50銭近辺まで浮上し、もみ合いに。
ただ、安倍首相が記者会見を開くとの報道がされると、退陣が懸念され、1ドル106円25銭近辺まで急落する展開に。
ただ、その後は米10年債利回りの上昇を受けて1ドル106円40銭台まで切り返した。
米国時間に入ると7月新築住宅販売件数が事前予想の78.5万戸を上回る90.1万戸、8月リッチモンド連銀製造業指数も事前予想の10を上回る18となった一方で、8月消費者信頼感指数が事前予想の93.0を下回る84.8と強弱まちまちな結果となったため、ドル円は1ドル106円40銭台で推移。
米10年債利回りが上昇幅を拡大すると、ドル円は1ドル106円50銭台まで浮上した。
いったん上昇が一服すると1ドル106円30銭台~106円40銭台でもみ合いが続いた。
最終的にドル円は、1ドル106円35銭~106円45銭で取引を終えた。
本日の日経平均株価は、前日のNYダウが小幅下落したことや、前日の日経平均株価の上昇を受けて、利益確定売りに押される展開になりやすく、もみ合い相場となるだろう。
本日のニュース
外食大手コロワイド 大戸屋に対するTOB 来月8日まで延長【NHK】
牛角などを展開する外食大手のコロワイドは、定食チェーンの大戸屋ホールディングスに対して行っている=株式TOB公開買い付けについて、買い付けの期限としていた25日までに目標に届かなかったことから、期間を来月8日まで延長し、目標を引き下げることを決めました。
コロワイドは、大戸屋ホールディングスの株式の19%余りを持つ筆頭株主ですが、大戸屋の子会社化を目指して25日を期限にTOB=株式の公開買い付けを実施していました。
しかし、コロワイドが25日に発表したところによりますと、子会社化に向けて、少なくとも45%の株式を保有するまで買い増すとしていた目標には届かなかったということです。
コロワイドは買い付けの期間を来月8日まで延長し、TOBが成立する可能性を高めるためとして、目標を40%へと引き下げることも決めました。
TOBの対象となった大戸屋は、定食チェーンを国内外で400店以上展開しています。
コロワイドはTOBが成立すれば、大戸屋を子会社して経営陣を刷新する方針ですが、大戸屋はこれに強く反発していて、外食企業どうしの経営権をめぐる対立が長期化する事態となっています。
電子認証を共通化へ NECなど10社超、脱ハンコ後押し【日本経済新聞】

【今朝の5本】仕事始めに読んでおきたいニュース【Bloomberg】

本日の銘柄ニュース
クボタ【6326】
クボタは新型肺炎の影響により、北米でDIYや造園などの巣ごもり消費が拡大していることや、住宅市場の改善により、小型建機やトラクタの需要が好調である。
現状、小売販売は悪化する気配はなく、今後も増産していくと考えられることから、2021年12月期は業績拡大が期待できると考えられる。
また、欧州やタイ、中国での販売も回復傾向にある。
さらに、同社は固定費削減など収益性重視の施策を進める方針となるため、利益率も改善していくと考えられる。
印象としてはポジティブ。