2020年9月4日の相場解説
9月3日の日経平均株価は、前日のNYダウの上昇を受けて、この日も買い優勢に。
新型肺炎の感染拡大前の水準となる23,400円台に戻したが、上値は重かった。
そのため、日経平均株価は前日比218円38銭高の23,465円53銭で取引を終えた。
NYダウは、利益確定売り優勢となり、下落。
特にハイテク株への売りが膨らみ、NYダウの下げ幅は一時1,000ドルを超えた。
最終的にドル円は、前日比807.77ドル安の28,292.73ドルで取引を終えた。
また、ナスダックは前日比598.34ポイント安の11,458.10ドルで取引を終えた。
東京時間のドル円は、序盤1ドル106円20銭台で推移し、東京株式市場がスタートした後も、同水準で推移した。
午後に入ると、ドル円は1ドル106円30銭台に浮上したが、欧州勢が参入すると小幅に値を下げ、1ドル106円20銭台に。
ロンドン時間に入ると、ドル買いが優勢となったため、ドル円は1ドル106円55銭まで上昇した。
ニューヨーク時間に入ると前週分新規失業保険申請件数が発表され、事前予想の95.0万件を下回る88.1万件となった一方で、米7月貿易収支が事前予想の-580億ドルに対し-636億ドルと拡大し、強弱まちまちな結果となったため、ドル円は1ドル106円40銭台に水準を下げた。
さらに、この日発表の8月米ISM非製造業景況指数が事前予想の57.0を下回る56.9となると、ドル円は1ドル106円30銭台に下落。
また、NYダウも1000ドル超下落したため、ドル円は1ドル106円03銭まで下落した。
しかし、NYダウが下げ幅を縮小すると、ドル円は1ドル106円10銭台まで戻したが、上値は重く、1ドル106円00銭近辺でのもみ合いが続いた。
終盤やや戻し、ドル円は、1ドル106円13銭~106円23銭で取引を終えた。
本日の日経平均株価は、前日の米株式市場が利益確定売りで下落したことから、軟調になるだろう。
本日のニュース
記録的暑さの8月 エアコン販売 “駆け込み需要”の去年上回る【NHK】
記録的な暑さとなった先月、主な家電量販店ではエアコンの販売が好調で、消費税率引き上げ前の駆け込み需要がみられた去年の同じ月を上回りました。
このうち、関東を中心に展開する「ノジマ」は先月、エアコンの売り上げが去年の同じ月を30%上回ったということです。
「ヨドバシカメラ」は、冷蔵庫と洗濯機の売り上げは、ほぼ去年並みでしたが、エアコンは去年の同じ月を40%上回ったということです。
また、「ケーズデンキ」もエアコンの売り上げが去年の同じ月を14%上回ったということです。
去年の8月は、消費税率が10%に引き上げられる前の、いわゆる“駆け込み需要”がありましたが、各社ともその水準を大きく上回りました。
エアコンの販売が伸びた要因として、各社は厳しい暑さに加えて、外出を自粛して、夏のボーナスを旅行などではなく、買い物にあてた人が多かったこと、それに現金10万円の一律給付の影響もあったのではないかとみています。
FRB新戦略、二大目標達成の能力強化 低金利環境下で=NY連銀総裁【ロイター】
米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は2日、世界的な低金利環境によって金融政策を通じた景気刺激が一層困難になっているものの、2%超のインフレを容認する連邦準備理事会(FRB)の新戦略は物価安定と最大雇用の二大目標を達成するFRBの能力を強化するとの認識を示した。
FRBは先週、新型コロナウイルスの影響で世界的に雇用と物価の下方リスクが高まる中、インフレ率が「一時的に」2%を上回ることを容認し、長期的に平均2%の目標達成を目指すほか、最大雇用の確保を図る新たな戦略を発表した。
ウィリアムズ総裁は「戦略の変更は、中立金利が非常に低い水準にある中、FRBの二大責務を達成するわれわれの能力を強化し、著しく高める」と述べた。

【今朝の5本】仕事始めに読んでおきたいニュース【Bloomberg】

本日の銘柄ニュース
西松建設【1820】
西松建設は、土木が1Qでの特定工事でのコスト見直しの影響が重しとなる可能性があるが、手持ち工事の採算性や事業環境には特に変わりはない。
また、建築の低採算案件が1Qで竣工したため、2Q以降はマージンが改善するとみられる。
来期は豊富な繰越高が売上に貢献し、増益になると考えられる。
印象としてはポジティブ。