2020年9月18日の相場解説
9月17日の日経平均株価は、前日のNYダウが小幅高となった一方で、ナスダック総合指数が下落したことが嫌気され、売り優勢に。
また、円高が進行したことから、輸出関連株が軟調に推移した。
そのため、日経平均株価は、前日比156円16銭安の23,319円37銭で取引を終えた。
NYダウは、この日が最終日のFOMCで事前予想どおり、事実上のゼロ金利と量的緩和の維持が決定され、また、会合参加者の経済・金利見通しで、少なくともゼロ金利を2023年末まで続けるとの想定が示された。
金融緩和が長期化する可能性が高まったことが好感され、NYダウは一時約370ドル高となったが、その後のパウエルFRB議長の記者会見を行い、パウエルFRB議長が「経済見通しが極めて不安定」「人々が安全だと感じるまでは、経済が完全回復する可能性は低い」など回復に慎重な見方を示し、イールドカーブ・コントロールやマイナス金利について踏み込んだ発言もなかったため、NYダウは上げ幅を縮小した。
ただ、午後に入りアップルが売られたことから、一時マイナスに転じる場面もあった。
最終的にNYダウは前日比36.78ドル高の28,032.38ドルで取引を終えた。
また、ナスダック総合指数は前週末比139.85ポイント安の11,050.47で取引を終えた。
東京時間のドル円は、序盤、1ドル105円00銭近辺で推移し、東京株式市場がスタートすると1ドル105円07銭まで買い戻されたが、日経平均株価が下落したことから上値が重く、1ドル104円90銭台に。
しかし、欧州勢が参入すると、ドル円は再び1ドル104円台に水準を下げ、1ドル104円69銭まで下落した。
ロンドン時間に入ると小幅に値を戻したものの上値は重く、ドル円は1ドル104円70銭台で推移。
さらに、NYダウ先物が200ドル超下落し、米10年債利回りが0.66%台まで低下すると、ドル円は1ドル104円50銭台に。
その後発表された米国の前週分新規失業保険申請件数が事前予想の85.0万件を上回る86万件となり、米8月住宅建設許可件数が事前予想の151.2万戸を下回る147万戸となると、ドル円は1ドル104円53銭まで下落したが、1ドル104円80銭台まで持ち直した。
最終的にドル円は、1ドル104円91銭~105円01銭で推移した。
本日の日経平均株価は、パウエルFRB議長が米景気の回復に慎重な見方を示したことや、NYダウが小幅上昇し、ナスダックが下落したことから、上値の重い展開になると考えられる。
本日のニュース
任天堂、スイッチ向け「モンスターハンター」新作を発表-3月発売【Bloomberg】
任天堂は家庭用ゲーム機「スイッチ」向けゲームとして、「モンスターハンター」シリーズを含む複数の新作タイトルを発表した。
17日夜に配信した動画で明らかにした。
カプコンが手掛けるモンハンシリーズの「モンスターハンターライズ」は来年3月26日に発売される。
「モンスターハンターストーリーズ2 ~破滅の翼~」は来年夏の発売を予定している。
2004年の第1作発売以降、同シリーズはこれまでに49タイトルで累計6400万本余りを販売した。
ソニーと米マイクロソフトが年末商戦に向けて次世代機を11月に発売する中、任天堂は対抗できるのかとの懸念がファンや投資家の間にあった。こうした懸念を人気ソフトの発売を通じて払拭(ふっしょく)する。古川俊太郎社長は16日の経営方針説明会で、スイッチはライフサイクルの中盤で、来期以降も強力なソフトのラインアップが期待できると述べた。

米スノーフレイク、時価総額7兆円に ITの変化映す【日本経済新聞】
企業向けデータ保管・分析サービスを手がける米スノーフレイクが16日、米ニューヨーク証券取引所に株式を上場した。
初日の終値をもとにした時価総額は円換算で7兆円を上回り、今年の新規株式公開(IPO)として最大になった。
同社の評価はIT(情報技術)業界の変化を映し出している。
「一部の顧客企業は新型コロナウイルスの影響を受けたが、それ以上に大企業がクラウドコンピューティング…

【今朝の5本】仕事始めに読んでおきたいニュース【Bloomberg】

本日の銘柄ニュース
ロゼッタ【6182】
ロゼッタはFRONTEO(2158)とそれぞれが開発するAIの連動のため業務提携を発表。
建築・医療業界向けウェアラブルデバイスにおけるFRONTEOの機能追加、「AI RPA」開発における両社技術の連動、特許、法務、金融など多様な業界でのAI機能開発について提携することとなった。
今回の提携により、同社のウェアラブルデバイス「T-4PO」の機能が向上し、顧客の利便性向上とさらなる顧客獲得につながると考えられる。
印象としてはポジティブ。