2020年10月6日の相場解説
10月5日の東京株式市場は、新型コロナウイルスに感染したトランプ米大統領の症状が軽症で、5日にも退院するとの報道があったことから、買い戻しや押し目買いが優勢となった。
そのため、日経平均株価は前日比282円24銭高の23,312円14銭で取引を終えた。
NYダウは、トランプ米大統領が5日の夕方に退院するとの発表が好感され、反発。
早期退院となったことから投資家には安心感が広がり、NYダウは前日比465.83ドル高の28,148.64ドルで取引を終えた。
また、ナスダック総合指数は、前日比257.47ポイント高の11,332.49で取引を終えた。
東京時間のドル円は1ドル105円50銭台で推移し、仲値近辺で1ドル105円59銭まで浮上したが、その後も1ドル105円50銭台でもみ合いとなった。
欧州勢が参入するとNYダウ先物が200ドル超上昇し、米10年債利回りが0.7%台で推移したことを受けて、ドル円は1ドル105円64銭まで上昇。
ロンドン時間も、ドル円は1ドル105円60銭台でのもみ合いが続いた。
ニューヨーク時間に入るとドル円は1ドル105円55銭まで軟化したが、この日発表の9月のISM非製造業景況指数が事前予想の56.2に対し57.8と上回ったことが好感され、ドル売りが一服。
1ドル105円79銭まで上昇した後は、1ドル105円70銭台で小動きとなった。
最終的にドル円は、1ドル105円68銭~105円78銭で推移した。
本日の日経平均株価は、トランプ米大統領が退院するとの報道が好感され、買い優勢になると考えられる。
本日のニュース
ダイキン工業 空気清浄機の生産を一部 中国から国内生産へ【NHK】
空調設備大手の「ダイキン工業」は、新型コロナウイルスの影響で需要が高まっている空気清浄機の生産を、一部、中国から日本に移すことを決めました。ダイキンが空気清浄機を国内で生産するのは、2008年以来となります。
「ダイキン工業」は住宅向けの空気清浄機を、現在はすべて中国で生産しています。
昨年度、2019年度は国内でおよそ30万台を販売しましたが、新型コロナウイルスの影響で国内需要が高まっていて、今年度は、およそ55万台の販売を見込んでいて、生産の一部を中国から日本に移すことを決めました。
国内での生産を始める具体的な時期や場所は未定としていますが、滋賀県草津市にある「滋賀製作所」を候補に検討を進めています。
ダイキンが空気清浄機の生産で国内に回帰するのは、2008年以来となります。
空気清浄機は海外でも需要が高まっているため、中国以外にマレーシアでも、ことし12月に生産を始める計画で、今年度は世界全体で、昨年度の2倍にあたる78万台の販売を見込んでいます。
ダイキン工業の十河政則社長は「今後の成長の鍵になるのは空気・換気分野だと思う。日本は空気清浄機の販売の割合も高いので、製造場所に選んだ」と話しています。

トルコリラ安、欧州不安に転化も 外貨準備が半減【日本経済新聞】
トルコリラの下落が止まらない。対ドルでは8月からほぼ一貫して下げ、この2カ月間の下落率は約10%に達する。外貨準備が2019年末から半減し、債務危機への懸念も高まりつつある。
トルコの対外債務はスペインやフランスで多い。
欧州に飛び火すれば、通貨安圧力がユーロにも及びかねない。
5日の外国為替市場で対ドルのトルコリラ相場は一時、1ドル=7.78リラ台をつけた。9月29日に付けた年初来安値(1ドル=7…

【今朝の5本】仕事始めに読んでおきたいニュース【Bloomberg】

本日の銘柄ニュース
SGホールディングス【9143】
SGホールディングスは、デリバリー事業者であるため、ECサプライチェーンにおいては固定費の負担が大きい。
そのため、大幅な数量変動によって利益も急上昇しやすいと考えられる。
現在、同社の株価はコロナショクから急回復・急上昇している。
しかし、それでも利益ボラティリティが激しく株価が上昇しやすいことは、現在の株価には反映されていないと考えられる。
そのため、現在の同社の株価は上がりすぎであると考えられる。
印象としてはネガティブ。