2020年10月20日の相場解説
10月19日の東京株式市場は、前週末の米国株が上昇したことを受けて、日経平均株価が上昇。
米国の景気回復への期待感から、幅広い銘柄が上昇した。
そのため、日経平均株価は前日比260円50銭高の23,671円13銭で取引を終えた。
NYダウは、米追加経済対策をめぐり、協議の進展への期待感から序盤はもみ合う展開に。
ただ、その後、ペロシ氏が政権との隔たりが依然として大きいと述べたことが伝わると、大統領選前の対策の成立への期待感が後退し、下げ幅を拡大した。
そのため、NYダウは前日比410.89ドル安の28,195.42ドルで取引を終えた。
また、ナスダック総合指数は、前日比192.68ポイント安の11,478.88で取引を終えた。
東京時間のドル円は序盤、1ドル105円40銭台で推移した。
仲値にかけて1ドル105円50銭まで値を上げる場面もあったが、日経平均株価の上昇に対してドル円の反応は鈍く、上値の重い展開が続いた。
午後に入ってもドル円は方向感なく推移し、1ドル105円40銭台で小動きとなった。
ロンドン時間に入るとドル円は1ドル105円30銭台まで軟化し、欧州株やNYダウ先物の上昇を受けてドル売りと円売りが優勢となったことから、同水準での小動きとなった。
ニューヨーク時間に入ってもドル円は上値の重い状態が続いたが、NYダウが上昇したことや、この日発表のNAHBの10月住宅市場指数が事前予想の83を上回る85となり、9月の83からも上昇したことから、ドル円は1ドル105円50銭まで上昇。
しかし、その後は1ドル105円40銭台に下落し、もみ合いとなった。
最終的にドル円は、1ドル105円37銭~105円47銭で推移した。
本日の日経平均株価は、米追加経済対策の米大統領選前の成立見通しが後退したことが懸念され、上値の重い展開になると考えられる。
本日のニュース
米空港利用者、18日に100万人超 3月中旬以降で最多に【ロイター】
米国の空港で18日、103万人の乗客がセキュリティーチェックを受けたと、運輸保安局(TSA)が19日明らかにした。
新型コロナウイルス流行が旅行需要に影響し始めた3月中旬以降で最多になった。
前年同日比では依然、約60%少ない。
新型コロナの影響で、1日当たりのセキュリティーチェック件数は4月に一時8万7000件まで減少していた。
ITにマネー集中一段と 時価総額、世界で4分の1迫る 金融の比率最低 過熱感に危うさも【日本経済新聞】
世界の株式市場でIT(情報技術)分野へのマネーの一極集中が一段と進んできた。
IT関連の時価総額は世界全体の4分の1に迫り、2000年の「ドットコム・バブル」に匹敵する水準だ。
新型コロナウイルス禍によるデジタルシフトが背景にあるが、過熱感を指摘する声もある。
一方、かつて中核だった「金融」の占める割合は過去最低に落ち込んでいる。

【今朝の5本】仕事始めに読んでおきたいニュース【Bloomberg】

本日の銘柄ニュース
CYBERDYNE【7779】
CYBERDYNEは、マレーシア政府系従業員社会保障機構(SOCSO)が、2020年9月末に、同国内で運営する主要4カ所で各種HAL計60台を導入。
内訳は腰18台、単関節24台、下肢18台。
サイバニクス治療拠点として増設、拡充し、同国の全労働者が自己負担ゼロで利用ができるようにするとのこと。
なお、2020年3月期末のHALの導入実績は2施設で計34台だった。
CYBERDYNEは、2021年3月期に下肢タイプ5台程度の増加を見込んでいたようだが、今回の導入は同社の予想を大幅に上回るものとなった。
また、同国での導入拠点は今後さらに増加する予定。
印象としてはポジティブ。