2020年10月27日の相場解説
10月26日の東京株式市場は、材料難と今週本格化する7月~9月決算を前に様子見ムードとなり、軟調に。
日経平均株価は前日比22円25銭安の23,494円34銭で取引を終えた。
NYダウは、新型肺炎の感染再拡大が懸念された他、合意への期待が高まっていた米追加支援策について、悲観的なムードが広がったことから、一時900ドル超下落した。
そのため、NYダウは前日比650.19ドル安の27,685.38ドルで取引を終えた。
また、ナスダック総合指数は、前日比189.34ポイント安の11,358.94で取引を終えた。
東京時間のドル円は、1ドル104円60銭台で推移し、仲値近辺で実需筋によるドル買いが入ったことから、1ドル104円70銭台に浮上した。
さらに、ドル高・現安が進んだことも影響し、ドル円は1ドル104円86銭まで上昇する場面もあった。
昼頃には1ドル104円89銭に浮上し、午後には1ドル104円90銭台に。
欧州勢が参入すると、NYダウ先物が210ドル超下落したことから、リスク回避のドル買いが進んだ関係で、ドル円は1ドル104円98銭までじり高に。
しかし、1ドル105円を回復するに至らず、1ドル104円80銭台に押し戻された。
ロンドン時間中も1ドル104円80銭台で推移したが、ニューヨーク時間に入り、NYダウが軟調に推移すると、リスク回避のドル買いが進行したことから、ドル円は1ドル105円06銭まで上伸した。
また、この日発表の米9月新築住宅販売件数が、事前予想の102.4万件を下回る95.9万件となると、ドル円は1ドル104円90銭台に。
さらに、NYダウが、新型肺炎の世界的な拡大や、米追加経済対策協議の合意成立への期待が後退したことで800ドル超下げると、ドル円は1ドル104円85銭近辺で推移。
り、1ドル104円74銭近辺に押し戻された。
最終的にドル円は、1ドル104円78銭~104円88銭で推移した。
本日の日経平均株価は、前日の米株の大幅下落を受けて、下落すると考えられる。
本日のニュース
外食チェーン 9月売り上げ 前年比14%減 コロナで落ち込み続く【NHK】
全国の主な外食チェーンの先月の売り上げは、新型コロナウイルスの影響で前の年の同じ月を14%下回り、大幅な落ち込みが続きました。
日本フードサービス協会によりますと、先月は16%の落ち込みとなった8月よりも2ポイント減少幅が縮小しましたが、新型コロナウイルスの影響がなお続いています。
業態別では、「パブ・居酒屋」が前の年の同じ月に比べ48.9%減少し、「ファミリーレストラン」が19.7%の減少と厳しい状態が続いています。
持ち帰りや宅配などの利用が伸びている「ファストフード」もなお4.5%減少しています。
日本フードサービス協会によりますと、9月後半の4連休には、焼き肉や和食などの一部のファミリーレストランで売り上げが前年並みまで回復したということです。
ただ企業の在宅勤務や宴会の自粛が続き、繁華街やビジネス街の居酒屋などは厳しい状況で「立地や業態によって回復にばらつきがある」と話しています。

追加コロナ対策協議は継続、合意には一段の妥協必要=カドロー氏【ロイター】
米国家経済会議(NEC)のカドロー委員長は26日、追加の新型コロナウイルス経済対策を巡る協議が合意にこぎ着けるには一段の妥協が必要との認識を示した。
カドロー委員長はCNBCとのインタビューで、追加コロナ経済対策を巡る協議が失速したものの、物別れとなったわけではないと強調。米経済には依然、的を絞った支援が必要と語った。
その後、ホワイトハウスで記者団に対し、大統領選を約1週間後に控える中、協議は26日も継続されると表明。ムニューシン財務長官が複数の議会委員会の委員長と協議を行うとし、民主党のペロシ下院議長ともこの日に協議を行う可能性があるとの見方を示した。
【今朝の5本】仕事始めに読んでおきたいニュース【Bloomberg】

本日の銘柄ニュース
ダイドーグループホールディングス【2590】
ダイドーグループホールディングスの10月(9/21~10/20)の販売数量は、前年同月比22.6%増となった。
なお、9月は同12.6%減だった。
10月の販売数量の伸長は、主力のコーヒー飲料の大幅改善。
同49.5%増と9月の同25.7%減と比べると大幅に改善している。
その原因として、10月5日に発売した「鬼滅の刃」とのコラボ商品が3週間で5千万本販売するなど好評だったことが考えられる。
印象としてはポジティブ。