利益を出せる株を買うにはどうすれば良いか?~その①~

株式投資の基本

株式投資で利益を出すための大原則とは

株の取引で利益を出すにはどうすれば良いでしょうか。当然、これから株価が上がる銘柄を上がる前に買えば良い、ということになります。

では、「これから上がる銘柄」を見つけるにはどうすれば良いでしょうか?そのためには、順調に業績が成長していて株価が割安な状態にある株を、できるだけ底値で買うことが必要になります。こうすることで、誰でも簡単に株で利益を出せるようになるのですが、実際にはうまくいきません。なぜなら、今挙げた3つのポイントをしっかり判別できていないケースが多いからです。

例えば、過去5期に渡り増収増益が続いている会社があるとします。増収率・増益率も前期よりも大きくなる状態が5期に渡り続いていて、今期も増収増益予想で今のところ順調に推移しているにも関わらず、人気がないためにPERは10倍割れで同業他社よりも安く、株価は底入れしている…このような状態の会社の株は、積極的に買いたい株ということになります。

このような「これまでの業績も良く、今後の成長も期待できるのに、なぜか人気になっておらず、株価は底値圏を低空飛行している」銘柄は探せば出てくるのですが、特に多く出てくるタイミングがあります。それは、景気回復期です。今挙げたような銘柄を見つけるには、その時の景気がどのような状態にあるのか、ということをきちんと判断できることが非常に大切です。

仮に上で挙げた条件に合致した銘柄が見つかり、ベストタイミングで買うことができたとします。その後、読み通りに相場が動き、株価がどんどん上昇していきました。そうなった時に考えないとならないのは、どこで利益を確定するか、ということになります。

利益確定のタイミングとなる場面はいくつか考えられますが、例えばその会社の業績が鈍化し始めた時というのが一つのポイントになります。また、業績を下方修正した時も利益確定のタイミングになります。この他に、株価が上がりすぎて同業他社と比較しPERが高くなってしまっている、チャートを見た際に天井を示すサインが出ているなど、テクニカル指標で買いのサインが出た…などといった時が、利益確定のタイミングになります。

このように、株で利益を出すためには、買いの条件がそろった銘柄を買い、利益確定の際には、今後の株価下落を示唆するサインが出た時に売り抜けることが重要となります。非常に単純で、「こんなことで利益を出せるの?」と思うかもしれませんが、勝っている投資家は意外にも単純な手法を用いているケースが珍しくありません。機関投資家は複雑な手法を用いて利益を上げていますが、株式投資はもちろん、経済に関する知見が深いプロの投資家が用いる手法を個人投資家が使いこなすのは大変です。利益を上げることができるなら、手法の難易度は問いません。難解なものよりも単純明快なものの方が、分かりやすい分、使いこなすまでに時間がかからず、取り組みやすいと言えるでしょう。そのため、個人投資家は単純な手法をまずはマスターすることを考えましょう。

株式投資で必ずチェックしたい景気動向

先ほど、株式投資で利益を上げるには、景気がどのような状態にあるのか把握することも大切、ということを少し書きました。他の回でも書きましたが、PERやPBRなどの投資指標を活用して株式投資をする場合、それぞれの指標を利用するのに向いた局面とそうでない局面があります。例えばPERは景気の拡大期に合った投資指標ですし、PBRは景気が底入れし、回復に進みつつあるタイミングに高いパフォーマンスを上げられる指標です。景気の局面に合わせ、効果の高い投資指標を利用するためには、現在の景気がどのような状態にあるのかきちんと把握する必要があります。そんな時に役立つのが、例えば、電子部品・デバイス工業の電子部品の生産指数や在庫指数、出荷指数といった数字です。出荷が増加し在庫が少なくなっていけば、景気が回復しているとの判断になります。反対に、出荷が減少し、在庫が積み増しているようであれば、景気は後退しているとの判断になります。半導体や電子部品関連銘柄は景気敏感株に分類されますが、電子部品に関するこれらの指数は、景気に先行します。また、半導体も景気に先行しますので、半導体製造装置受注額も景気の動向を把握するのに重要であると言えます。

これら景気先行指標については別の回で詳しく解説しますが、これらの景気先行指標をチェックし、これから景気が回復するのか、あるいは減速するのかといったことをある程度見極めることができるのです。それを踏まえ、どの投資指標を使って株式投資をすれば良いか考えましょう。

会社の財務諸表は見るべきポイントを押さえよう

株式投資で欠かすことができないものの一つに、会社の財務諸表があります。財務諸表は複雑で、税理士や公認会計士など専門の知識を持った人でないと読み込めないのでは?と考える人もいるかもしれません。確かに、色々な項目が記載されているので、すべてを理解するには難解すぎるように思いますが、株式投資で必要になるポイントさえ押さえることができれば、それほど怖がることはありません。

株式投資で見たいポイントは、自己資本比率、有利子負債、在庫、営業キャッシュフローの4つになります。

自己資本比率はどれくらいが安全なのか、ということについては様々な意見がありますが、一般的には45%以上あれば安全であると見なされるようです。小型株に投資する場合はこの数字をもう少し厳しくし、自己資本比率50%以上としても良いかもしれません。

また、在庫については、どんどん増えていっているのであれば少し気を付けたいところです。在庫が増加していて、かつ、営業キャッシュフローがマイナスになっているようであれば、要注意と言えるでしょう。

営業キャッシュフローとは、会社が日々の事業活動から得たキャッシュのことを言います。つまり、本業の営業活動から、どれくらいの現金利益を稼いだのか、ということです。これが大幅なマイナスになり、在庫がどんどん増えているようであれば、本業で稼いだ現金を超える商品を仕入れていることになります。その場合、銀行などから借金をして仕入れをしていることが考えられるため、有利子負債をチェックしましょう。もしここで、有利子負債が大幅に増えているようであれば、要警戒です。

このような銘柄が割高になっているようであれば、景気や事業環境が悪化した際には、一気に業績が悪化し、売り込まれて株価が暴落する可能性も考えられます。急激に業績が悪化した結果、最悪の場合、上場基準を満たすことができず上場廃止となったり、倒産する可能性も考えられるのです。

このような事態が起きてから株を手放そうとしても、なかなか買い手がつかず、株価が低迷し続けて含み損が増えてしまうかもしれません。そのようにならないためにも、財務諸表は必ずチェックし、見るべきポイントをきちんと押さえておくようにしましょう。

まとめ

今回は株式投資で利益を出すために最低限必要なことは何か、ということを解説しました。「安く買って高く売る」ことが、株式投資で利益を出すための鉄則ですが、その鉄則を実行するためには、ただ株を売り買いすればよいわけではありません。利益を出すためにチェックしなければならない項目や、株を買うタイミング、売るタイミングが大切になります。今回は、その入門となる部分について、ざっくりとではありますが解説しました。

この後、今回説明した内容の詳細を解説していきますが、まずは大原則として今回解説した内容をきちんと押さえておくと良いでしょう。

執筆者:佐藤真奈美より

 はじめまして、当サイトである『投資塾』で記事の執筆を担当させて頂いております、佐藤真奈美と申します。現在、複数の投資関連のメディアサイトに相場予想や投資関連の解説等の記事を寄稿しておりますが、『投資塾』では、株式投資のニュース、経済指標、金融政策等、「市場参加者が、何を見ているか」に重点を置き、株式投資の初心者にも分かりやすいよう、他では知れない情報の提供に努めさせて頂いております。

執筆者:佐藤真奈美について

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