利益を出せる株を買うタイミングについて

株式投資の基本

これから上がる株を買うには、タイミングも大切

前回、これから上がる株をどのように探すか、ということについて解説しました。増収率・増益率の確認や妥当PERと現在のPERとの比較が必要である、ということを書きましたが、問題は、どのタイミングで買うかです。

これまで増収増益を何期にもわたって続けてきて、しかも前年を超える増収率・増益率になっている。そして、妥当PERよりも現在のPERが低いのであれば、これから株価が上がる株として期待できます。しかし、せっかく買ったのに、株価が上がるどころか下がるようであれば、意味がありません。いずれ上がったとしても、買った水準まで株価が戻るまで待たなくてはならず、そこからようやく利益が出るわけですから、時間的なロスも発生してしまいます。

そうならないためにも、必ずチェックしなければならないことがあります。それは、その銘柄が現在、どんなトレンドにあるのかを確認する、ということです。その確認には、株価チャートを使います。

これから株価が上がる可能性が高いと判断し、「よし買うぞ!」とその銘柄を買ったとしても、下降トレンドの真っただ中にあるようでは、株価は上がるどころか下がってしまいます。先ほど書いたように、いずれ戻す可能性が高いとは言っても、時間的なロスが大きく、株価が底を打って上昇トレンドに転換するまでの間、含み損を抱えることになってしまうため、精神的な負担も高くなってしまいます。

こうならないためには、下降トレンドではない銘柄を買う必要があるのです。つまり、上昇トレンドの中にあるか、あるいは横ばいになっている銘柄を選ぶようにしましょう。仮にこれから上がる条件を満たしていたとしても、下降トレンドの真っただ中にある銘柄については、候補に入れるだけにとどめ、株価が底を打ってトレンド転換するまで買うのを待ちましょう。

また、横ばいについては、下降トレンドに比べるとまだ買っても良いタイミングと言えますが、方向感がない分、どちらに転がるかわからない危険性があります。仮に買ったとしても、移動平均線を挟んで株価が上下するため、下降トレンドの時と同様、買ったタイミングによっては含み損を抱える可能性があります。そのため、初心者の場合は移動平均線が下向きの場合と同様、横ばいの場合も様子見し、上向きになってきたところで買うようにした方が良いでしょう。

株価が上昇トレンドか、下降トレンドか、それとも横ばいなのかというのは、移動平均線を見ることで判断できます。移動平均線(単純移動平均線)の期間は、どのくらいの期間その銘柄を取引するのかということにもよりますが、もしも半年などある程度の長期間、その銘柄を保有してじっくり株価の上昇を待つ、というのであれば、13週や26週といった長期間の移動平均線を使用すると良いでしょう。また、1か月~2、3か月といった期間を目安にその株を保有したいというのであれば、75日移動平均線が良いでしょう。

ここでチェックしたいのが、グランビルの法則の回でも説明した移動平均線の向きです。移動平均線が上向きであれば上昇トレンド、横ばいであればもみあいで方向感がない、下向きであれば下降トレンドということになります。買うタイミングとして良いのは、移動平均線が上向きまたは横ばいの時、ということになります。

このようにして買った株をどの程度保有するか、その判断の方法は人それぞれです。例えば、「株価が〇%上がったら売る」「PERが〇倍を超えたら売る」などといった方法で売り時を判断することもできます。また、チャートを見て判断するのであれば、グランビルの法則が有効です。

例えば移動平均線が上向きの状態の時にローソク足が移動平均線を下から上に抜けたところで買うとします。そのまま移動平均線が上向きの状態が続き、ローソク足も移動平均線の上を推移しているのであれば、ホールドしておきましょう。利益確定のタイミングは、ローソク足が移動平均線を上から下に割り込んだ時です。ここでいったん利益を確定してしまいます。

利益確定の後も移動平均線が上向きの状態が続くのであれば、再びローソク足が移動平均線を下から上に抜けたら、また買います。そして、ローソク足が移動平均線を上から下に割り込んだ時に売る…これを繰り返して売買を繰り返すと良いでしょう。移動平均線がいったん下向きになったものの、再び上向きに変わり、ローソク足が移動平均線を下から上に抜けた場合も同様です。グランビルの法則をしっかり覚え、買いと売りのタイミングを見極めて取引を繰り返すと良いでしょう。

株価はどのような時に上昇するのか

上で、買いと売りのタイミングはどのように判断するのか、ということについて書きました。株を買うタイミングというのは株価が上昇すると判断できる材料がそろった時ですが、どのような時に、株価は上昇するのでしょうか。そこで、ここでは、株価上昇がどのような理由で起こるのか、ということについて補足します。

低位株など一部の銘柄では理由もなく大きく株価が動くことがありますが、大型株や、アナリストがカバーしている中小型株については、材料が出たことによって株価が動くケースがほとんどです。それでは、株価が動く材料にはどのようなものがあるのでしょうか。

まずは、すでに書いた上方修正です。会社がこれまでの業績見通しを引き上げると、ポジティブとみなされ、買いたい人が増えて株価は上昇します。

ただ、上方修正についてはさほど株価が反応しないケースもあります。例えば、元々保守的な業績予想を出していた会社が途中で上方修正しても、「やっぱりそうだよね」といった反応にしかなりません。取引参加者の多くが上方修正をあらかじめ予測していたため、株価にはすでにこのことが織り込まれてしまっているのです。そのため、上方修正を受けて株価が上昇しても、限定的なものに留まるケースがよくあります。

また、これからの成長が期待され非常に人気が出てしまった銘柄の場合、上方修正を発表した段階ですでに株価が大きく上昇してしまい、PERもだいぶ高くなってしまっているケースがあります。これまでの株価上昇をさらに超えるような、ビッグサプライズとなる上方修正であれば別ですが、そうではない場合、すでに株価は割高な水準となっているため、上方修正を発表しても株価には反応がないことも珍しくありません。それどころか、上方修正の数字によっては、上がり過ぎた株価が適正価格まで下がってしまうこともあります。

このことから分かるように、上方修正=株価上昇とはならないケースもあることを覚えておきましょう。

このほかに株価が大きく動くケースとして考えられるのは、アナリスト予想で投資判断が買いに引き上げられた、アナリストが目標株価を大幅に引き上げた、会社が出した通期業績予想の数字がこれまでにないほど良い、会社四季報の業績予想が良い、日経観測記事で好業績の可能性が高いとの記事が出た、月次販売実績などで既存店の数字が大幅に伸長した…等が挙げられます。これらの内容はポジティブサプライズとなり、これを材料に株の買い手が増え、株価上昇が狙えます。

まとめ

今回は今後上がる株を見つけるためのチェックポイントを踏まえた上で確認したい「株を買うポイント」の見極め方について解説しました。また、株価上昇が狙える材料にはどのようなものがあるか、ということについても書きました。

今後上がる可能性が高い株を見つけても、買ったタイミングが悪ければ、上がるどころか下がってしまい損失が出てしまいます。そのため、買うタイミングの見極めは非常に大切です。

「今後上がりそうだな」という株を見つけたら、今回紹介した見極め方を参考に、できるだけ良いタイミングで買うようにしましょう。

執筆者:佐藤真奈美より

 はじめまして、当サイトである『投資塾』で記事の執筆を担当させて頂いております、佐藤真奈美と申します。現在、複数の投資関連のメディアサイトに相場予想や投資関連の解説等の記事を寄稿しておりますが、『投資塾』では、株式投資のニュース、経済指標、金融政策等、「市場参加者が、何を見ているか」に重点を置き、株式投資の初心者にも分かりやすいよう、他では知れない情報の提供に努めさせて頂いております。

執筆者:佐藤真奈美について

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