CFDの基本について解説します

株式投資の基本

投資において、少ない資金で大きな利益を得ようと考えた場合、レバレッジが重要です。通常、株式の現物取引にはレバレッジがなく、信用取引でも最大で3倍ほどのレバレッジとなるのですが、FXなら25倍のレバレッジで取引が可能です。そこで、最近は大きなレバレッジで取引ができるCFDが人気となっているのですが、よくわからないままにCFDを始めてしまうと手痛い失敗をしてしまうかもしれません。

そこで、今回はCFDの基本的なことについて、紹介していきます。

CFDとはどのようなものか

CFDというのは。Contract For Differenceの頭文字をとって略したもので、日本語で言うと差金決済取引という意味になります。売買時に、取引の対象となる証券や商品の現物を受け渡すのではなく、売買時の価格の変動による差額だけを決済するという取引のことをいいます。

CFDの対象となるものとしては、現物株や各種株価指数、業種別指数、金や銀、原油、穀物、ガスなどの商品、および債券など多岐に渡ります。外国為替証拠金取引、いわゆるFXも、差金決済取引の一種であるため分類としてはCFDに含まれます。

FXのレバレッジは最大25倍ですが、CFDはその対象によって最大レバレッジが決められていて、株式を対象としたCFDは最大5倍のレバレッジまでの取引ができます。株価指数の場合は10倍、商品の場合は20倍となり、債券を対象としたCFDはレバレッジが最も大きく、最大50倍での取引が可能となります。

また、本来であれば株式投資においては差金決済取引は禁止されているのですが、CFDの場合は取引所での取引ではなく、証券会社との相対取引になるので、この禁止されている内容には含まれません。また、証券会社では国内株式や外国株式、先物取引などの取引に使われる口座は別々に作成する必要があるのですが、CFDの取引はすべて同じ口座で取引できるので、一つの口座で株式や株価指数、商品、債券と複数の資産に投資が可能となります。そのため、資金の管理がしやすいというのも特徴です。

CFDはFXと似ているのですが、異なる点もあります。CFDもFXや信用取引のように、売りから取引をスタートすることができるのですが、FXでは買いポジションを保有したまま日をまたぐことでスワップ金利をもらうことができ、売りポジションの場合は日をまたぐとスワップ金利を支払うことになります。CFDの場合は、日をまたいだ時にオーバーナイト金利というものが発生するのですが、これはFXとは反対に買いポジションの時には金利を支払うことになり、売りポジションの時には金利をもらうことができます。FXと同じように考えていると、この点が勘違いしやすいので気を付けましょう。

CFDと株の違いは?

よく言われるのが、投資の初心者にとってCFDと株のどちらがいいのか、ということです。どちらもそれぞれ特徴があり、一概にどちらがいいかとは言えないのですが、参考となるようにCFDと株の違いについて確認しておきましょう。

まず、取引方法の違いについて考えてみましょう。CFDの場合は差金決済取引なので、実際に取引対象となるものの受け渡しをするのではなく、売買時の差額だけを決済することになります。それに対して、株の場合は現物取引となり、実際に株を受け渡すことで決済を行います。そのため、CFDの場合は決済を行うタイミングは任意となりますが、株の場合は売りたい株を買う、もしくは買いたい株を売るという人がいなければ、決済ができないことになります。

投資対象となるのは、株の場合は株式を発行して上場している企業であり、その銘柄数は日本国内で4,000件以上です。それに対して、CFDの場合は株式以外にも株価指数や商品、債券など多岐に渡り、対象となる数は10,000種類以上となります。

相場の変動性は、CFDの場合は株も含めてその対象によって異なるので、比較するのは難しいでしょう。また、その変動の要因に関しては、CFDも株も同様に、その影響の大きさは異なっても世界中の経済や政治、災害の発生などによる影響を受けることとなります。

大きな違いとしてはレバレッジがあり、株の場合は信用取引で最大3.3倍ですが、CFDでは株を対象とした場合でも5倍、投資対象によって最大50倍での取引が可能となります。

また、取引できる時間はCFDの場合24時間いつでも可能ですが、株式の場合は夜間取引が可能な場合を除いて9時から15時までとなり、間にお昼休みを挟みます。

手数料については、CFDの場合基本的に手数料は無料ですが、すべての銘柄が2wayプライスとなって買値と売値の差額であるスプレッドがあり、これが実質的な手数料となります。また、取引の対象や数量によっては別途手数料が発生することもあります。株の場合は、約定代金に応じて手数料がかかることがほとんどですが、証券会社によっては一定の金額までは無料で取引できることもあります。

税金については、どちらであっても基本的に20%かかります。ただし、株の場合はNISAという非課税制度があり、また特別口座であれば源泉徴収が可能となるため、いちいち確定申告をしなくてもいいという利点があるのですが、CFDにはこうした口座がないので、利益を得た場合は確定申告が必要となります。

CFDと株には、このような違いがあります。これらの違いを踏まえたうえで、どちらがいいのかを決めていくこととなるでしょう。

CFDのメリット・デメリット

それでは、これからCFDを始めようと考えている人のために、CFDの具体的なメリットやデメリットについて解説していきます。

まず、CFDに投資をする人が求める大きなメリットとして、レバレッジを効かせることで少ない資金でも大きな額の取引が可能となるため、利益も大きくなるという点があります。用意した資金が10万円でも、10倍のレバレッジでとりひきをすれば100万円分の取引が可能となり、利益もレバレッジに比例して10倍となるので、少ない資金で大きな利益を狙うことができます。

また、現物株式の取引はまず株を買い、値上がりしたタイミングで売ることを考えなくてはいけないので相場が下落している時は取引に参加できなくなるのですが、CFDの場合は買いからも売りからも取引をスタートすることができるので、相場がどちらに動いている時でも取引に参加することができます。

売買を何度も繰り返す場合は、手数料が大きな負担となることもあるのですが、CFDの場合は基本的に手数料が無料なので、その心配もありません。外国の株式に投資する場合、通常は国内の株式よりも高い手数料がかかるのですが、CFDで取引する場合はその手数料も無料となるので、手軽に取引することができます。

また、CFDなら外国の株式であっても売りポジションから取引を始めることができるので、米国の株価が下がった場合のリスクヘッジとして利用することができます。また、信用取引では空売り規制がかけられた銘柄の空売りができないのですが、CFDなら規制に関係なく空売りできます。

ただし、デメリットもいくつかあります。その最たるものとしては、損失が生じた時にはレバレッジに応じてその損失額も大きくなるので、あまり大きなレバレッジをかけ過ぎないほうがいいという点です。場合によっては、損失が大きくなりすぎて追加証拠金が必要となることもあります。

手数料がないとはいえ、買値と売値の差額であるスプレッドが実質的な手数料となる点にも注意しましょう。証券会社によってスプレッドの幅は異なるので、なるべくスプレッドが狭い証券会社を選ぶことを心がけましょう。

通常の証券口座とは別に、CFD取引用の口座を開設する必要があるのですが、証券会社によってはCFDを取り扱っていない場合や、取り扱うCFDが少ない場合があるので、必要に応じて別の証券会社で口座を開設しなくてはいけないこともあります。

こうしたメリットとデメリットを踏まえたうえで、CFD取引を始めていきましょう。

まとめ

色々な投資対象の商品に投資をしたい人や、レバレッジを効かせた投資をしたい人など、多くの人がCFD取引を始めています。少ない資金でも投資できるということで、CFDから投資を始める人もいるでしょう。

CFDには色々なメリットもありますが、同時にデメリットもあります。株式投資と、株式CFDでは似ているようで大きな違いがあるのです。こうした違いや、メリット・デメリットを知っておかなければ、思わぬ失敗をしてしまうかもしれません。まずは、CFDがどのようなものか、その基本的な内容を確認してから投資するようにしましょう。

執筆者:佐藤真奈美より

 はじめまして、当サイトである『投資塾』で記事の執筆を担当させて頂いております、佐藤真奈美と申します。現在、複数の投資関連のメディアサイトに相場予想や投資関連の解説等の記事を寄稿しておりますが、『投資塾』では、株式投資のニュース、経済指標、金融政策等、「市場参加者が、何を見ているか」に重点を置き、株式投資の初心者にも分かりやすいよう、他では知れない情報の提供に努めさせて頂いております。

執筆者:佐藤真奈美について

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