低位株投資について

株式投資の基本

株の中には、1株当たりの株価が数千円以上もする銘柄もあるため、投資するには数十万円から百万円以上の資金が必要だと思っている人は少なくないでしょう。しかし、中には1株当たりの株価が100円を割り込んでいるような、驚くほど安い銘柄もあるので、資金が少ない投資家でも投資は可能です。
このような株のことを低位株といいますが、低位株の投資には気を付けなくてはいけない点もあります。どういったことに気を付けるべきか、解説していきます。

低位株の特徴

1株あたりの株価が100円未満の特に安い銘柄のことを、低位株といいます。こういった株は投資しやすいように思えるのですが、「低位株にはうかつに手を出すな」ということもいわれているため、安いからといって気軽に手を出さない方がいいこともあります。低位株には、どのような特徴があるのでしょうか?

低位株となっている銘柄には、赤字続きとなっている企業のものが少なくありません。業績不振で株価が低迷してしまうのは当然なのですが、そうでない場合は、会社の財務内容に不安があるケースもよくみられます。業績回復のきっかけがなかなかつかめないまま、長年にわたって赤字となってしまっているのです。このような状態を長い間続けているため、市場の評価は当然低く人気もありません。そのせいで株価も低迷したままとなり、取引自体も少なくなってしまうという悪循環に陥ってしまっているのです。

低位株は株価が安いので、一見すると売買しやすいように思えるかもしれません。しかし、実際には人気がないので流通量も少なく、なかなか売買が成立しにくいことも珍しくありません。自分が思ような価格で取引できることは少なく、買おうと思った時に売り手が見つからず、売ろうと思った時に買い手が見つからないということが珍しくないのです。そういった理由もあって、「低位株にはうかつに手を出すな」といわれているのです。

低位株の選び方

そんな低位株の中には、時折大化けする銘柄が隠れています。そう簡単に見つかるものではありませんが、下記のような基準で探してみると見つかりやすくなります。

・自己資本比率が40%以上、PBR2.5倍以下
・営業黒字
・営業キャッシュフローがプラス
・発行株数が2000万株以下
・日々の出来高が最低5万株

但し、低位株の中には会社の業績や財務体質といった面で不安があるケースも少なくありません。いくら株価が安くても、それから会社の業績がさらに悪化してしまい、倒産してしまうようでは困ります。こういったリスクを避けるために、低位株の中でも特に自己資本比率に注目し、高いものを選ぶことを心がけましょう。また、それと合わせてチェックしたいのが、営業キャッシュフローです。希望としては、自己資本比率が40%以上で営業キャッシュフローがプラスであることが望ましいのですが、自己資本比率が30%程度であっても営業キャッシュフローがプラスということもあり得ます。そういう時は、営業キャッシュフローの内容について確認してみましょう。その結果、自己資本比率が25%を超えているようであれば問題ないでしょう。営業キャッシュフローというのは、日々の営業活動によってどれだけのキャッシュを得ているのかを示したものです。まずは、本業でどの程度のキャッシュを得ているのか、またそれが黒字なのは確かか、という点を確認してみましょう。

また、発行株数があまりに多いようであれば株価の値動きが重くなってしまいます。低位株投資では、将来的な成長に期待して長期間保有しておき、大逆転を狙うという方法もあるのですが、株価が安いことで値動きが軽くなることに注目して、急騰したタイミングで売却するという方法もあります。この、急騰したタイミングで一気に売却することを考えると、発行株数があまり多いというのは望ましくないのです。

日々の出来高についても、確認しておく必要があります。毎日、ある程度の出来高がないようであれば、買いたい時に買うことができず、また売りたい時も売ることができません。株価が安いということは、それだけその銘柄に人気がないということになります。あまり活発に取引されている銘柄ではないのですが、その中でも自分が希望する株価で取引するためには、ある程度の出来高がないと厳しいのです。
低位株を選ぶ際は、こうした基準で選ぶといいでしょう。

低位株の投資方法

低位株に投資する場合、投資方法としては長期保有で値上がりを待つ方法と、急騰を狙って売却する方法とがあります。長期で保有するのであれば、大化け株を狙うのが目的となります。ただし、そのためには何年も保有していなければいけない可能性もあります。
もう一つの、急騰を狙って売却するという方法の場合、1年のうちに急騰するタイミングがあるため、それまでに安値で低位株を買い集めておき、急騰したらまとめて売り抜けます。

急騰が起こる理由としては好決算や新製品の発表などポジティブなニュースなどがありますが、低位株投資の場合は特に理由がないのに急騰する場合もあります。そもそも、資金量が豊富な機関投資家などは、低位株には投資していません。低位株を主に取引をしているのは個人投資家なので、特に明確な理由がないのに株価が大きく変動することがあるのです。
低位株は、大型株や中・小型株と比較して、ギャンブル性が高いという特徴があります。銘柄選びの際に、希望や願望による根拠のない選択をしていると、後で大損するかもしれません。低位株を選ぶ際は、必ず企業としての業務内容をはじめ、先ほど挙げたポイントをチェックした上で、銘柄を選んで取引するようにしましょう。

低位株の場合、業績が好転した場合や好材料が発表された場合など、注目を集めるタイミングでは買い注文が入りやすいので、株価も短期間で上昇しやすくなります。元々株価も安く、発行済み株式総数も少ないので、値動きが軽いという特徴があるのです。大型株とは違って取引する投資家の数が少ないため、例えば赤字から黒字に転換した場合でも気づかれるまでに時間がかかることがあります。そのせいで、たとえ最高益を出したとしても株価は割安のままとなっている銘柄も見つけやすいというメリットがあります。こうした低位株は、四半期決算などで上方修正をした時にようやく注目され、そのタイミングで株価が大きく上がることがあります。そうなる前にいち早く見つけることができれば、あとは株価が上昇するまで中長期で保有しているだけで利益を得ることができるのです。

長期投資向きの低位株の探し方

長期的に低位株を保有し、値上がり益を得るために有望な銘柄を探すには、まず業績の進捗率が高い企業の銘柄を見つけます。その際は、直近の四半期決算をチェックするといいでしょう。この時、進捗率に関しては前年同時期との比較も行いましょう。例えば、四半期決算で前年同期は赤字だったけれど、今年は黒字転換して売り上げも過去最高を記録している銘柄なども見つけるのです。さらに決算説明資料をチェックしましょう。例えば、受注に高採算のものが積みあがっていれば、利益率が上がり予想以上の増益が期待できる…ということが考えられます。このことが好材料となり、株価急騰の可能性が高まるのです。

こうした株を実際に買ってみると、株価はそれから徐々に上昇していき、次の四半期決算でも堅調で上方修正も行われ、結果的に半年ほどで株価が倍以上となる事例もあります。特に狙い目となるのが、株価が下がり切ってしまい底値圏でもみ合いとなっている状態が続いている銘柄です。その場合、複数回に分けて買ってから上昇するのをじっくりと待ちましょう。こうした銘柄は下げにも強く、配当率が高いことが多いので、焦らずに保有することができます。

また、低位株を中長期で保有することを考えると、ゲーム関連やマンション販売など、人気に左右されたり、一時的な需要が中心となったりする銘柄は避けたほうがいいでしょう。上方修正よりも先んじて買うことができるように、進捗率を事前にチェックしてくことが重要となります。

長期保有を目的として低位株を探すのであれば、このような点に気を付けて選ぶようにしましょう。

まとめ

低位株は株価の安さから、お試しのつもりで買う人も少なくはないのですが、中にはほとんど値動きがない株や倒産リスクがある株などもあるので、たとえ株価が安くても銘柄選びはきちんと行う必要があります。

きちんと選んだ低位株は、数年で何倍もの株価になる場合もあります。投資する場合は、長期投資にするのか、それとも急騰のタイミングで売却するのかをよく考えて銘柄選びをしましょう。

執筆者:佐藤真奈美より

 はじめまして、当サイトである『投資塾』で記事の執筆を担当させて頂いております、佐藤真奈美と申します。現在、複数の投資関連のメディアサイトに相場予想や投資関連の解説等の記事を寄稿しておりますが、『投資塾』では、株式投資のニュース、経済指標、金融政策等、「市場参加者が、何を見ているか」に重点を置き、株式投資の初心者にも分かりやすいよう、他では知れない情報の提供に努めさせて頂いております。

執筆者:佐藤真奈美について

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